ずっと前から歩きたいと思っていた表銀座縦走路。
「今週末燕岳行く?」と友人に誘われ即OK返事!
お盆前の週末。土日の1泊2日しか日程が取れないので燕岳~槍ヶ岳~上高地下山の本来の表銀座コースではなく、燕岳~大天井岳~常念岳を縦走するコースにしました。少しだけ表銀座縦走路をかじるって感じで。
幸い天気に恵まれ2日間絶景のなかを歩くことが出来ました。
燕岳~大天井岳~常念岳縦走コース
DAY 1
しゃくなげ荘駐車場 ~ タクシー移動 ~ 中房温泉登山口 → 合戦小屋 → 燕山荘 → 燕岳ピストン → 燕山荘 → 表銀座縦走路 → 大天荘 → 大天井岳ピストン → 大天荘(テント泊)
DAY 2
大天荘 → 東大天井岳 → 常念小屋 → 常念岳ピストン → 常念小屋 → 一ノ沢登山口 ~ タクシー移動 ~ しゃくなげ荘駐車場
初日は合戦尾根を登って燕岳登頂。
その後は展望最高の表銀座縦走路を歩き、大天井岳の山頂までわずか10分の大天荘でテント泊。
2日目は槍穂を眺めながら常念山脈の稜線歩き
。常念小屋にザックをデポして常念岳ピストン。そして一ノ沢へ下山。
2日間合計で約23kmを歩く展望満喫コースです。
縦走の場合だと下山後の車の回収に頭を悩ませますが、
今回はしゃくなげ荘の無料駐車場を起点とし、行きも帰りもタクシー利用でスムーズに移動できました。
しゃくなげ荘からは中房温泉行のバスも出ていますが、タクシーで相乗りすれば料金はほぼ変わらず時間も早く快適です。(現地で係員が相乗り募集してくれてました)
中房温泉登山口からスタート
朝6時。中房温泉登山口は多くのハイカーでごったがえしている。
さらに続々と到着してくる大型バス。さすが大人気の山。
僕もここは久しぶりで、懐かしさと山への期待感が交じり合いちょっと興奮気味。
2011年のGW燕岳以来で、この時もかなりの混雑で登山道が長蛇の列になったのをよく覚えています。
さて、何とかトイレと準備体操を済ませて出発。
登り始め直後から延々と渋滞です。
まぁ出だしはゆっくりと。焦って追い越してもしょうがない。のんびり行こう。
第一ベンチ。ここから少し下った所に唯一の水場がある。
夏は水量が少ないらしいのと、水は結構持ってきたのでスルー。足りなくなったら大天荘で買う予定。
第一ベンチを過ぎたあたりから、渋滞が少しづつ解消してきた。
前回登った残雪期には全く感じなかったけど、緑が本当に多い。展望は無いけど歩いてて気持ち良かった。
第二ベンチ到着。噴き出る汗、水分補給。
富士見ベンチ。ちょっと曇ってしまい富士山は見えず。
まだ快晴の青空は姿を見せない。
そろそろ小腹が空いてきて休憩したいな~、って頃に合戦小屋到着。
何ともベストタイミングな場所に建てられてる小屋。
合戦小屋名物のスイカ。
ここまで登ってくる途中から「絶対にスイカ食うから!」っと連呼していた僕は即買い。
めちゃくちゃ甘くておいしい!夢中でスイカをムシャブリつく。
夏山で汗をかいた後のご褒美。こんなにうまいとは。
値段は800円と安くはないけど、作業用リフトでスイカを荷揚げして、みんなが食べ残した大量の皮を下へ降ろす作業も相当な重労働だろうな。いや~でも夏山&スイカは良い思い出になりましたよ。
かなりの休憩を取ってる間に青空が出始めた。燕山荘へ向けて出発。
高山植物もたくさん見れるようになってきた。
ハクサンフウロ。
白い花火のようなオオハナウド。虫も集まってきている。
トリカブト。
槍の頭が見えると嬉しくなりついつい見ちゃいます。
反対側は異様な存在感を放つ剱岳。前剱まではっきりと見えた。
表銀座の稜線も見えてきた。向こうには常に槍。
燕山荘が見えた!天空のホテルみたい。
燕山荘到着!と同時に表銀座の稜線に立った事になる。ここまでくると景色も一変。
山荘からは美しい燕岳!
夏のこの姿を見るのが念願だったので、しばしボ~っと眺めたり写真撮ったり。
ザックをデポして燕岳へ。イルカ岩もどこか嬉しそうな感じ。
コマクサの群落。
目の前に広がる景色は圧巻。三俣蓮華~鷲羽岳~水晶岳~野口五郎と裏銀座の稜線がパノラマで見渡せた。
一昨年歩いた裏銀座の稜線を今度は表銀座から眺める。思い出が一気によみがえって来ました。
メガネ岩。なんだかテーマパークのようだ。
その他に「ゴリラ岩」や「ライオン岩」まであるらしいけど、とにかく暑かったのでどうでもよくなってしまった。
あっという間に山頂到着です。山頂からはもちろん素晴らしい展望!
山頂から見た燕山荘。遠くには大天井岳も見えます。
北鎌尾根。燕岳から眺める槍ヶ岳はどこまでも裾が伸びてカッコ良いなあ。
超快晴。今日は最高の眺望です。
担いできたビール1缶を飲み干す。う~んぬるいっす。真夏はキンキンに冷えたビールを山荘で買うのが正解かな。
お昼はネギを入れて作った鴨そば。(元はカップ麺だけど)汁が甘めで暑い夏山でもかなりおいしかった。体力復活。
出発する前に燕岳を何度も見てしまう。
テント場は早い時間からかなり埋まってました。張れない人は小屋で素泊まりになるようです。
ではまた。
表銀座縦走コースから大天荘へ!
ここからは初めて歩く稜線。
少し雲が出始めてしまったけど、壮大な景色を見ながら歩けるのはハイカーにとって幸せな時間。
蛙岩(げえろいわ)。
夏は東側を巻いて問題なく通れますが、積雪期は向かい合う岩の間を通り抜けなればならない。よく山行記録で出てくるところ。
常に槍を見ながらのトレイル。今回槍ヶ岳は行かないから余計に「あそこまで歩きたい」と思ってしまいます。
大天井岳もだんだん近づいてきました。
大天井岳もかなりどっしりとしていて立派。最後はあそこを登るのか~、きつそうだな。
35リットルのAXIOSも結構パンパンです。
ショルダーハーネスが細めなので肩が痛くなってきました。
炎天下と言えるほど日差しが強かったので雲が出てきてちょっと楽になりました。
う~ん、まだまだ遠いか。
大天荘と大天井ヒュッテの分岐点。
この表銀座を開拓した小林喜作のレリーフがあるところ。ここで表銀座とお別れです。
振り返って歩いて来た稜線を望む。遠くには燕山荘と燕岳も見えている。
まさに縦走の醍醐味ですね。
最後の大天荘への登りがかなりきつかった。ここをがんばって登り切れば今日のゴール。
テント場。まだ空いている時間帯だったけど、このあとたくさんのテントで埋まりました。
山荘前のテント場より段々に下がった斜面の一番下、槍と穂高が見渡せるポールポジションに張りました。前室からいつでも絶景が見渡せるロケーション。しかし残念ながらこの後雲に隠れてしまいました。
友人のテント、Lunar Soloは前回一緒に行った焼岳山行で一部破損してしまい、
現在入院中なので僕のフライクリークを貸しました。居心地良かったかな?
テント張ったらとりあえず。表銀座を眺めながら乾杯!
山荘でキンキンのモルツを買いました。当たり前だけど冷えている方がうまさ別格!!
焼いたり食べたり飲んだり。疲れが良い感じで体に染み渡ります。
明日は日の出前に出発しよう!という事になったので、今日のうちに大天井岳へ登ることにしました。
飲んじゃいましたけど、山荘から10分なので手ぶらで散歩のように。
いや~良い1日だったな~。
夜12時頃、テントから出てみると先ほどまで雲に覆われていた槍穂は、暗闇のなか稜線のラインがはっきりと浮かび上がっていた。雲は完璧に無くなり満天の星空が広がっていた。
撮影は失敗だったけど、天の川や流れ星まで見えた素敵な夜でした。
燕岳~大天井岳~常念岳縦走 DAY1 コースタイム
日程 : 2015年8月8日(DAY1)
メンバー : 二人
主なピーク : 燕岳 2.763m , 大天井岳 2.922m
行動時間 : 8時間45分(休憩含む)
合計距離 : 約11.4km (DAY1)
【 コースタイム 】
しゃくなげ荘 5:20 ー タクシー移動 ー 6:00 中房温泉登山口 ー 8:40 合戦小屋 9:00 ー 10:15 燕山荘 ー 10:45 燕岳 ー 11:00 燕山荘 11:30 ー 12:15 蛙岩 ー 13:55 喜作レリーフ ー 14:45 大天荘
ご無沙汰しております。
HP開設、遅くなりましたが、おめでとうございます。
これからも、山行の参考にさせて頂きます。
ketsu-iさん
どうもお久しぶりです。HPリニューアルしてもうすぐ1年が経ちます!
完成までまだまだなんですけどね(笑)
ペースはゆっくりですが少しづつ更新して参りますので、また覗きにきてください!