以前から欲しかったタープを購入しました。
色々と悩んだ末、選んだのはパーゴワークスよりリリースされたばかりの忍者タープ(NINJA TARP)です。
タープについては前からFREE LIGHT Swing Tarpが理想のサイズで、テンションコードもあるし欲しいなと思っていたけど既に生産はしていないし、Integral Designs Siltarp 2をネットで購入しようかと思ってましたが、実物見てないので躊躇していました。
そんな時ニンジャタープの存在を知って、4月に行ったOff the Gridで現物を見たら気になってしょうがなかった。
パーゴワークスは、以前から馴染みのあるブランドで
これまでカメラバッグの”FOCUS”や、スタッフバッグの”BEFORE AFTER”を
使ってきています。そんなメーカーへの信頼感も今回の決め手の一つでした。
パッキングサイズはペットボトルより一回り大きい程度。
十分コンパクトなので日帰りザックにも余裕で入ります。
重さ:478g (本体+スタッフバッグ+ガイライン6本) ※実測
サイズ:280×280cm 素材:30Dシルナイロン
重量はウルトラライトではありませんが、
幕体の大きさと使いやすさ、機能面でそのアドバンテージをカバーしてくれていると思います。
付属でガイラインが6本付いています。
そのうち4本はあらかじめ本体の四隅に連結させました。
ガイラインの先端には、張り具合を調節できる専用のアジャスターが付いています。
設営は初めてでも簡単
いよいよ試し張り。
昔キャンプ場で数回張ったくらいという貧しい経験しか無いのですが、分かりやすい説明書が付いているので安心です。
まずは基本のA型(屋根型)を。
対角線の延長線上、20~30cmの長さのところでペグダウン。
タープ中心線の前後にトレッキングポールを1本づつ立てます。ポールの長さは最大の130cmにしてあります。すでに張力が効いているので、タープの下からつっかえ棒のように立てるだけ。思ったより簡単に設営できました。少し緩ければガイラインを引っ張って調節。自立したら後ろのもう1本も同様に立てます。
(※写真はトレッキングポール先端を”丸い金型リング”に通してますが、本来ここはタープポール専用のリングです。その為、きちんと奥までハマっていません。トレッキングポールはガイポイントのループに通すのが正解でした。)
2本とも立てればあっという間に出来上がり。状況に応じてポールから張り綱を引っ張ればさらに安定します。
ニンジャタープの特徴
最もテンションがかかる四隅はしっかりと補強。
グレーのコードはタープ4辺のうち、前後の2辺を通る「テンションスリーブコード」となっています。設営の形状によってできた「たるみ」をグレーのテンションコードを引っ張るだけで幕体を絞る事ができます。
最大の特徴が、外周24箇所に取り付けられたガイポイント。これでガイラインを引っ張るポイントの選択肢がかなり増えます。
そしてガイポイントにつけられたトグル同士は簡単に連結できるので、折り畳んだり、2枚のタープを合体させたりと通常のタープよりバリエーション豊富な張り方が可能になっています。
24個もトグルがぶら下がってるなんて、ブラブラと目立つかなと思ってましたけど、小さいので全く気になりませんでした。
真上から見るとこんな感じです。パーゴワークスのロゴにも使用されている手裏剣型のシルエット。
外周には24箇所のガイポイント。天地の2辺にはスリーブコードが通っています。タープ中心部分に同じガイポイントがひとつ。内側にはループが3つ設けられています。
オールウェザーブランケット(152×213cm)が敷いてみました。
マットはZライトショート(51×119cm)。
この張り方は室内高も130cmあるので、座った状態で頭をつっかえる事はありません。有効面積を最大限得ることが出来る張り方。色んな場所で活躍してくれそうです。
標準のガイラインは2mmのリフレクティブ。色はオレンジで目立ちやすく視認性も良い。
測ってませんがかなり長めとなっています。
シェルターで使うには側面を低く張る為、余った部分はこのようにまとめています。ウィングタープとして張る際は解けばすぐに対応できるほど十分な長さ。
よくテント買うと標準のガイラインは自分好みの太さや色に変えたりしますが、Ninja Tarpはその必要はないですね。
内部から。天井中央にはマジックテープのループ。中央1ポールで張る時はここにポールを通すのかな。ランタンやモスキートネットなど引っかけたりと色々使えそうです。このループは前、中央、後、合わせて3か所に設けられています。
使いやすいように多くの仕掛けが施されているタープで感心してしまいました。
「使い方はあなた次第!」と言われているようです。
実力を試されているようですが、その反面使い方の想像が広がる楽しい道具。
ポイントを変えたり、ガイライン引っ張ったり、ポールの高さを変えたりと、
その場所、状況に応じて対応していく必要があります。「タープは友達」ぐらいに仲良くならないと(笑)
う~ん練習と実践だな。
変幻自在のバリエーション
基本形から少しだけバリエーション。
ポールの位置を少しだけ内側へずらしました。そして緩んだ部分をテンションコードで絞ると小さな屋根ができあがります。後ろのポールは少しだけ低くしました。
今度は後ろのポールは外して直接ペグダウンしてみました。左右と後ろの3方向に壁ができあがります。
風の通り抜けが良かった最初のA型と違い、まるでテント内にいるような空間で、あたたかいのと(この日は暑かった)プライベートが少し確保された安心感があります。
中央のループからガイラインで引っ張る事で居住空間を広げてみました。
フロアレスシェルターとして使う
ファストパッキング、スピードハイキングでのタープ泊。
山で予期せぬ緊急時でも自力で安全な一夜を過ごせる技術、装備を身につける。
持っているだけでなく、積極的に携行し使えるタープが良い。
というのが購入した目的でもあるのでシェルターとして張ってみます。
張り方は海外サイトや実践している方のblog等を参考にしました。
1ポールのピラミッド型。
雨を防ぎ、ある程度のプライバシーを確保。そして入口は自然をダイレクトで感じれる開放感。
幕体が大きいのでベタ張りしてもある程度の高さが得られる。でも耐風性を考えたらもう少し低くした方がよいのか。
後ろが長すぎたので、内面に折り返してトグルで連結。
広い場所なら全く気にしないのですが、テント場だと張る面積を考慮しなければならないかと。
後日庭で再度挑戦。
ポールは少し内側に立て、テンションコードで絞る。
開放的なのも良いけど、片側だけ大き目の前室を作ってみました。 お、これいいかも。
これは室内高をかなり高めにしてあるので、実際に山で寝る時は風を考慮してもっと低く張る必要がありますね。
日帰りでもエマージェンシーとして持って行けるし、沢沿いやキャンプ場、海辺、テントの前室拡大にと、どんなフィールドでも重宝するタープ。
神出鬼没のNINJA TARPでした どろん
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