鳳凰三山縦走(夜叉神峠~青木鉱泉) 鳳凰小屋テント泊 後編

夜叉神峠~鳳凰小屋までの前半の続きです。

鳳凰小屋から地蔵岳まではCT約1時間。ひたすら登りが続く。
しかも後半は砂地の斜面を登らなければならない。直射日光を受けながらジリジリと進む。ここはなかなかきつかった。

地蔵岳1507-6
カメラを斜めにして撮った訳ではない。平行に撮影してこの角度。急斜面でも育っている樹木。不思議な場所だった。

地蔵岳へ1507
がんばって登ってくる登山者。遠くには韮崎市が見えます。

地蔵岳1507-3

やっと山頂まで登り切った。そしてやっとこの場所に来れた。
青空が広がり、白い砂地にそそり立つオベリスク、なかなかの絶景でしばらく一人でぼーっと眺めていた。

地蔵岳1507
オベリスクの頂へ登っている人。ハーネス付けてザイルで確保してた。

地蔵岳1507-2

 

雲の切れ目から富士山も顔を出す。

地蔵岳から富士1507

 

賽の河原の地蔵。

地蔵岳1507-4

 

地蔵岳1507-7

 

地蔵岳1507-5

 

オベリスクの裏側へ周ると、甲斐駒がドカーンと見えます。最高やこの景色。

DSC07040
オベリスクには中腹までしか登ってません。そもそも登ろうとも思ってなかったんですが、山頂直下の残置ロープは切れそうだという話だし、クライミング技術の全くないど素人が興味本位で登って大怪我してはいかんと思いましたので。お地蔵さんとオベリスクには合掌して一礼。お邪魔しましたとご挨拶して下山開始です。

14持50分。テント場に戻ってきました。
出発の時よりテントが増えている。このあと、夕方頃には隙間なくびっしりとテントで埋まりました。

鳳凰小屋テント場1507-5
さてさて、夕食時間になると小屋前は激混み。団体さんもいてテーブルベンチは満席のようで。
僕のお楽しみは小屋の裏手にあるこの沢。

鳳凰小屋の沢1507

荷物を軽量化しながらもしっかりと持ってきたビール2本。キンキンに冷えるよう沢で冷やしておいた。
裸足になって足を洗う。沢の水温は痛いほど冷たい!でもたまらない気持ち良さ。

DSC07068

そしてダラダラと飲みながら、持ってきた野菜・おつまみなどを食べて過ごす。登山を終えて宴会を始めるグループ。ドンドコ沢をやっと登り終えて笑顔のグループ。小屋泊で夕飯のカレーを待機している人。標高2.400mにある山小屋は繁華街のカフェのように盛り上がっていた。

早々に食べ終えて、まだ明るいうちにテントに転がり込む。今日はSOL(ソル) エスケープライトヴィヴィで寝てみます。軽量化の為とダブルウォールテントなので夏山ならこれで十分寝れるかなと思い初テスト。

solエマジェンシービビィライト1507上下防寒着を着込んでビビィに入ると、文庫本を読む暇もなくそのまま眠りについてしまった。早く寝過ぎたため夜中に目が覚めてしまい、コーヒー沸かして読書しながら過ごす。トイレに行こうと外に出ると満天の星空が広がっていた。体調や天候の差もあると思うけど、ビビィ単体でもアウターを着込んだ事で寒いと感じることなく快適に眠ることができた。

 

DAY2   4:00

3時に起床し、テキパキとパッキングして予定通り4時に小屋を出発。

鳳凰小屋看板1507今日はドンドコ沢を降りるだけ。
下山地の青木鉱泉からはJR韮崎駅行きのバスが出ている。

午前中は、8:50発の1本のみ。
これを逃すと次は12:15発のバスになってしまう。逆算しても朝4時には鳳凰小屋を出ないと間に合いそうもなかった。

下り始めると、みるみるうちに空が明るくなり始め、登山道の木々の間から富士山が見えた。今日も良い天気だ。きっと地蔵岳からご来光拝めるよな~。

ドンドコ沢から富士山1507

 

下山中、最初に出てくる五色滝。

五色の滝1507-2

 

かなり落差のある立派な滝、大迫力。
昨日ビール冷やしてたかわいい沢が、豪快な滝として流れ落ちていく様を見ていた。青木鉱泉からドンドコ沢を登ってくる人にとってはフィナーレがこの滝か。

1507五色の滝-3

 

下山再開。太陽の陽が登山道に差し込み始めた。

ドンドコ沢1507-5

 

 

ドンドコ沢1507-4

 

おはよー南アルプス。

DSC07101

 

続いて立ち寄ったのが白糸の滝。展望地から滝は少し離れていてこれ以上近づく事はできない。滝に陽が当たり始めて綺麗だった。

白糸の滝1507

 

 

鳳凰の滝。ここはスルー。なんとなく。五色の滝で既に満足していたのかもしれない。

鳳凰の滝1507

 

最後は南精進ヶ滝。修行者がこの滝で精神を鍛えていたそうな。行ってみよう。

南精進ケ滝(みなみしょうじがたき)

 

いや〜、ご立派。
予想を遥かに上回る豪快な滝。近づいたら一瞬で流されてしまいそう。でも滝を眺めているだけで涼しくなれる。

南精進ケ滝1507

 

 

ドンドコ沢を下って来て、こりゃ確かに登りはきついな〜。という印象だったけど随所に出てくる沢や滝のお陰で夏山でも気持ちよく登らせてくれそうだ。

ドンドコ沢1507

 

最後は沢沿いを降りていく。ピンクリボンを見失わないように。
このまま突っ切っていったら堰堤に出てしまい、ちょっとルートロスしてしまった。すぐに戻って修正できたけど一瞬ヒヤリ。

ドンドコ沢1507-6

 

 

ドンドコ沢1507-3

 

ゴールの青木鉱泉はもうすぐ。少し寂しい気分だ。

青恋鉱泉ドンドコ沢1507

 

ドンドコ沢登山道入り口まで降りて来ました。

ドンドコ沢1507-2

 

 

07:55  青木鉱泉着

予定より30分程早く降りて来れた。初めて来た青木鉱泉。古い作りで趣のある雰囲気。

青恋鉱泉1507

 

ここで帰りのバスチケットとビールを購入。
ゆっくりと疲れをほぐしながら1時間程休憩。

青木鉱泉1507-5-6

 

 

青木鉱泉1507-5-7

 

 

青木鉱泉1507-5

 

8:50  定刻通りに来たバスに乗り込み青木鉱泉を出発。
少し先の御座石温泉で登山者をピックアップして韮崎駅へ。車窓から流れる景色がまた素晴らしかった。

韮崎市田園1507

 

 

韮崎市から見上げる甲斐駒。

韮崎から甲斐駒1507

 

先週の焼岳とは大違いの快晴。本当天気に恵まれて良い山行だった。
虫も多かったけどね。でもやっぱり稜線からの景色、最高です!また季節を変えて来たいと思います。鳳凰小屋も滝も良かったな〜。夏山最高!お邪魔しました!

昼過ぎに横浜へ帰って来れたけど駅を出た瞬間、地獄のように蒸し暑かった。。
山は暑い!と言ってもなんだかんだ都会に比べれば遥かに涼しくて過ごしやすいのだ。

 

 鳳凰三山縦走(夜叉神峠~青木鉱泉)  山行概要

日程    : 2015年7月25日~26日(2日間)
メンバー  : 単独
主なピーク : 薬師岳(2.780m) , 観音岳(2.841m) , 地蔵岳(2.764m),
合計距離  : 約18.1km

【 コースタイム 】
DAY1
06:15 夜叉神峠登山口  –  06:50 夜叉人峠   –   07:35  杖立峠   –   08:30  苺平   –  08:45  南御室小屋(小休憩)09:15  –  10:05 薬師小屋  –  10:15  薬師岳   –  10:40 観音岳  –  11:05 鳳凰小屋分岐   –  11:35  鳳凰小屋(テント設営、昼休憩)
13:10 鳳凰小屋  –  14:00 地蔵岳   –   14:50 鳳凰小屋

DAY2
04:00 鳳凰小屋  –  5:00 五色の滝   –   05:30  白糸の滝   –   06:40  南精進ケ滝   –  07:55  青木鉱泉

【交通】08:50 青木鉱泉バス  –  09:45  JR韮崎駅

 

 

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