楽しみにしていたお盆の連休。天気は最悪で中部山岳地方に大荒れ情報まで出てしまった。7月に続き、8月も北アルプスを予定していた計画はまたも中止に。

直前の天気予報では、八ヶ岳の赤岳付近、南アルプスならまだマシな程度。
尾瀬や福島県も雨マーク。どこへ行っても快晴の青空を見ることは難しそうだった。

という事で、困ったときの北八ヶ岳。針葉樹の森に囲まれたトレッキング。
駐車場とテント場が近いため、いつでも避難できそうなメリットを考慮して、
以前から行きたかった双子池へ向かう事にしました。

7:00 大河原峠到着

来る途中の白樺湖あたりは風も落ち着いてたものの、標高が上がる大河原峠に到着すると強風で視界真っ白。
車内で1時間程待機するも天候はほとんど変わらなかった。斜面の方角や場所がらここは強風地帯のようだ。
そろそろ歩き始めようかな。初っ端からレインウェアを着こんで出発。

IMGP5997

双子池まで約1時間。樹林帯に囲まれた場所で大荒れだったらもう諦めて帰ってこよう。やや不安な気持ちでも、歩き出せばこのおいしい空気。なんとか聞こえる野鳥の声。いいね、山。久しぶりだ。

IMGP6005双子山山頂付近。
強風で立ってられんよ~!っとひき返してくるグループも。
でもこんな景色もなかなかいい。ガスでうっすらぼけて幻想的。

IMGP6016

双子池ヒュッテ到着

針葉樹に囲まれていたお陰で風は落ち着いてきた。雨もなんとか降っていない。
とりあえずテント張って様子見る事に。

IMGP6029ヒュッテの前には双子池のひとつ、雄池。
こんな天気でもおいしい水ですよ、と小屋番が教えてくれた。
そう、ここの水場はこの池から直接汲むのだ。水質もキレイでそのまま飲めるそう。
今回、水は十分に持ってきていたので飲まなかったけど、次回晴れた日に気持ち良く飲んでみたい。

IMGP6023

IMGP6071双子池のもう一つ、雌池。テント場はこの雌池の湖畔だ。
テント指定地まではヒュッテから池沿いを歩くこと約10分。

双子池ならここでテント張りたい!
と思い続けていた湖畔に到着。

誰もいない。。 ガスパラダイス。

IMGP6036前日の雨からか、砂地に水路まである。これから雨が降ればテントも流されてしまうのは容易に想像がつく。
う~ん。残念だけどここは危険なので樹林帯に移動しよう。

樹林に囲まれ、テントから雌池を眺める事ができるベストな場所を見つけた。
やや斜面となっている為、これなら雨が降っても水たまりができにくい。

そしてようやく! NEMO  TANI 2P  デビュー!
早くこいつを担いで山旅に行きたかったよ。ステラリッジと合わせて今後も大活躍してください。

IMGP6060ここのテント場のなかでも、こんな絶好ポジションがありました。
2人用1張くらいの貸切スペース。樹林帯ではないので今回は張れませんでしたがこんな場所も素敵。

IMGP6178…さて。
まだ午前9時。ずっとテントに居るわけにもいかないので、
双子池ヒュッテ裏の林道から雨池を経由して縞枯山荘まで行ってみる事にした。

IMGP6072林道を歩いているとすごく目につくのがコレ。
カラマツに巻き付いているのはどう見てもとろろ昆布!?

IMGP6078帰宅後調べてみたら、とろろ昆布の正体は「サルオガセ」というらしい。
霧のかかるような森林の樹上に着生し、下垂する糸状の地衣類(ちいるい)だそうで。
よくわからないけど、植物ではなく菌類みたいだ。

森に魔法の世界のような雰囲気を演出してくれる「サルオガセ」を鑑賞しながら林道を進んで行くと、進むべきルートに立ち入り禁止の看板が。

IMGP60822012年(平成24年)より登山道崩落の為、通行止めとなっていた。
僕の持っている「山と高原地図・八ヶ岳」は2009年度版。やっぱり最新地図見なきゃダメだな。

ここから大きく迂回路となり、2009年度版の破線ルートが現在のコース。
コースタイムもプラス1時間程度だ。
途中には綺麗な苔がたくさん出迎えてくれた。

IMGP6084林道の脇には、緑いっぱいの草木。綺麗な小川がゆっくりと流れる。

IMGP6090

IMGP6094

IMGP6098

IMGP6102雨池に到着。
こんな天気のせいか、お盆休みなのに誰もいない。ちょっと寂しい雨池の姿。
晴れていたらどんな景色なんだろう。

IMGP6108雨池をあとに、一旦林道にでて今度は雨池峠までの急な登りが始まった。
ここは岩が多く、降雨後で大変滑りやすかった。風も強まるなか、ひたすら登る。
そして縞枯山との分岐まで来た。

ここに来たのは2011年の1月以来。なんとな~く覚えていた。

IMGP6114坪庭周辺。このまま真っ直ぐ行くと山荘が見えるはず。。
今日のコースで一番楽しみにしていたのはここだったかな。

今まで見た山小屋のなかでも断トツお気に入りな小屋。
「縞枯山荘」

ガスガスのなか、幽玄と現れた姿に思わず感動。
いいね~このアウトライン。これぞ山小屋って感じです。

IMGP61162011年に初の雪山登山で訪れた時がこちら。

IMGP7647季節を変えて再訪するのもまた山の楽しさだ。
新鮮さと懐かしさが程よく交差する。

ガラガラガラ。扉を横に引いて中へ入る。山荘の中は静寂だった。うす暗くて居心地がいい。
真夏なのに暖炉に火が付けられとても暖かい。暖炉を囲う木のカウンターに腰をおろし、コーヒーを注文。
嫁はほうじ茶を頼んだ。かわいい茶瓶にお新香付き。

IMGP6127山荘のお姉さんと小話をして、ご馳走様でしたと外へ出る。
体があたたまり、軽食も摂ったおかげで体力回復。いい時間だった。

縞枯山荘から来た道を戻る予定だったけど、通行止めで迂回したせいもあり、
ここまで来たら北横岳へ登ってそのまま降りて周回コースにした方が面白いでしょ。
と、あっさりコース変更にした。

坪庭を巡って北横岳への登りが始まった。
あ、この木。この道。
記憶がよみがえる。たしか以前、写真撮った事がある木だ。

もう一度シャッターを切る。
今回の写真と3年前の冬に撮った写真。
なんて事のない登山道。でもこの木は二度も僕に話しかけてくれたみたいだ。久しぶりと。

IMGP6135IMGP7556

 

 

IMGP6136

北横岳山頂

北横岳ヒュッテから15分。あっさりと北横岳の山頂到着。
風の勢いはこれまでで一番強く、もちろん視界も悪く、そして誰もいない。

IMGP6138北横岳の北峰へ向かう。
こちらの山頂も同じくゆっくりといられる状況ではなかった。

そのまま大岳方面へ下山開始。
するとこのコースから登山道は一変。ちょっときついじゃないですかここ。
「岩稜地帯で落差も大きい。」と山行レポに載ってはいたものの、少々なめてました。

岩稜がずっと続き、足場も悪くコースも判断しづらい箇所がちらほら。
ペンキマークを辿って行く。▲にとんがった岩もたくさん出現した。

こんな感じで歩きづらいコースが続く。

IMGP6158一人通過がやっとの細いハイマツ帯。そしてまた岩場。この繰り返しだ。
こちらも登山道。岩場のうえを辿って行きます。

IMGP6153カメラはしまって歩く事に集中。今回天候もよくないので大岳山頂はスルーした。
しばらく岩場を歩き、遠くに双子池ヒュッテが見え始めてほっとした。

16:40  双子池へ帰着

双子池のテン場に帰って来ました。
テントが迎えてくれるあたたかさ、嬉しさ。

IMGP6167終始ガスってたけどなんとか雨にも降られず帰ってこれた。
たくさんの苔も見る事ができた。岩稜も歩いた。もう満足です。

IMGP6163そして…乾杯!!

ズッキーニを炒めてグリーンカレー。

DSC04181山で食べたら絶対にうまいだろ。
っと思い続けてきたソース焼きそばを初めて作ってみた。
めちゃうま。ソース味大正解。

DSC04187

 

ご飯をおいしく頂いている時にとうとう雨が降り始めた。

この雨は次第に大粒の土砂降りとなり、朝まで勢いを衰える事無く降り続いた。
浸水するんじゃないかと夜中に何度も目を覚ましたけど、フロアのバスタブの隅に水滴がついている程度。すばらしい耐水圧を発揮してくれたTANI 2Pに感謝。

翌朝5時。土砂降りのなかテントを撤収し、下山開始。
あまりの雨で写真は1枚も撮らず。双子山は通らず林道経由で大河原峠まで歩いた。
雨より雷が恐かったけど一度も落雷がなくて本当良かった。

2014年の夏山。これにて終了! 青空一度も見れず(悲)

そして自分へのお土産。
縞枯山荘にて購入しました。

DSC04192裏表紙のデザインも素敵。

DSC04191

 双子池〜雨池〜北横岳 山行概要

日程    : 2014年8月15日〜16日(2日間)
メンバー  : 二人
主なピーク : 双子山 2,224m、北横岳 2,480m、大岳 2,382m
行動時間  : DAY1  約7時間(小休憩含む)、DAY2  約1時間
合計距離  : 約11km

【 コースタイム 】
DAY1
大河原峠(08:20)・・・双子山(08:45)・・・双子池(09:20)・・・テント設営
双子池出発(10:30)・・・カラ川橋(11:20)・・・雨池北岸(12:00)・・・雨池峠(13:00)・・・縞枯山荘(13:05)  〜休憩〜  (13:40)・・・北横岳ヒュッテ(14:15)・・・北横岳 (14:30)・・・大岳分岐(15:15)・・・双子池(16:45)

DAY2
双子池(05:20)・・・林道経由・・・大河原峠(06:30)

双子池 地図

この記事はどうでしたか? お気軽に感想をどうぞ!
  • 素晴らしい! (74)
  • 行ってみたい! (17)
  • 参考になった (12)
  • 読みました (1)
  • 懐かしい (1)

URL :
TRACKBACK URL :

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 4 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. NEMO TANI2P(ニーモタニ2P) レビュー 試し張り
    http://yamatabi-lodge.com/2014/09/26/post-502/

    (↑の記事を読んでコメントさせて頂いたのですが、なぜか画像認証がうまく行かなかったのでこちらの記事に投稿させて頂きます)

    初めまして、とても参考になる記事、楽しく読ませて頂きました。ありがとうございます。
    ニーモのオーナーさんが皆さん懸念されているプラスチックパーツの破損ですが、
    スペアを販売しているショップをたまたま見つけましたのでご参考までにお知らせ致します。

    SIERRA DESIGNS ファストパック ピッチキット
    http://www.naturum.co.jp/item/2407491.html

    私はまだニーモオーナーでないので、パーツが適合するのかどうかまではわからないのですが、
    せめてご参考程度にでもなればと思います。

    今後も素晴らしい記事を期待しています。(さっそくRSS登録させて頂きました!)

    • >匿名 様

      初めまして!

      スペアパーツが販売されているなんて全く知りませんでした。
      このジェイクスフット採用テントなら問題なく使えそうですね!しかも4つセット。

      唯一の不安要素がこのパーツ破損でしたので、予備を持ってれば今後は安心です。
      貴重な情報頂きありがとうございます!

      RSS登録もありがとうございます。また覗きにに来てください!

  2. 初めてコメントさせていただきます。
    雨池の検索をしていてこのページに当たりました。

    50年以上前の9月の末、高校生だった私は、仲間5人と滝の湯から笹原の中を大河原峠を経由して双子池にテントを張りました。
    あの時も天気が悪く身を没する程の熊笹の中をただひたすら下を向いて大河原峠を目指していたことを思い出します。
    2泊目、白駒池湖畔、3日目は天狗岳を登って稲子湯に降りたと思います。(昔のことで、よく覚えていませんが、稲子湯までバスが来ていなくて、延々と八ヶ岳の裾野を歩いたような記憶があります。)
    写真を見ると、双子池など北八ヶ岳の静けさは今も当時と変わらないようですね。
    小屋は当時の一部がまだ残っているのでしょうか?

    久しぶりに行ってみたくなりました。

    • yamachan さん
      コメントありがとうございます。
      50以上も前ですか!想像を掻き立てられますね、今よりも笹が鬱蒼としてそうで。
      僕は先人の方が切り開いた登山道を歩かせてもらっているだけですので。

      双子池ヒュッテはどこが昔のままなのか、残念ながら僕にはわかりません。
      ただ、悪天候のせいか、この日は双子池の湖畔も縞枯山荘も北横岳も人がいなくて静かでしたよ。
      昔と変わらない雰囲気というのは嬉しいですね。

COMMENT

*