大石山・西丹沢ハイク ユーシンロッジから同角稜線を登る

新緑のユーシン渓谷を抜け、同角山陵を登ってきました。

いつものように、JR新松田駅から7:20発のバスに乗り込む。
西丹沢自然教室行きのバスは、途中丹沢湖畔の玄倉に寄り道するのでこちらで下車。

朝の丹沢湖を見ながら準備体操。

DSC03959

 

最初は玄倉バス停から同角稜線の登山口でもある「ユーシンロッジ」まで約10kmの林道歩きだ。
そこから大石山、石小屋ノ頭、同角ノ頭を越え、石棚山陵と合流しツツジ新道から西丹沢自然教室まで降りる日帰りコース。

以前から計画してたコースだけど、登山地図の標準CTで9時間15分の行程。全長約19km。
日帰りにしてはややロングコースです。

玄倉バス停を8:20分に出発したと想定、順調に行っても下山予定は17時30分。
これに休憩時間プラスすると実際は18時30分てところか。
西丹沢自然教室の最終バスが18時58分だから。。ギリギリなんだよなぁ。といつも躊躇していました。

 

玄倉バス停にある登山ポスト
登山計画書を出して出発

DSC03957

 

2013年の秋にここを歩いた時は、玄倉〜ユーシンロッジまで写真を撮りながら歩いてCTより30分以上早く到着できた。
ペースを上げればさらに時間を縮められそうだ。
そして日照時間が長くなった5月、適温の為早いペースで歩けるチャンス。

まずはユーシンロッジまで、3時間10分のところを2時間で到着という目標設定。
10時30分までににはユーシンロッジ到着し、その先は各ピッチを10分〜15分短縮。うまく行けば16時25分発のバスに間に合いそうです。

 8:05 玄倉バス停到着

意外にもここで降りたのはたったの2人。
しかもユーシン渓谷へ向かったのは僕一人だけだった。

ツツジやシロヤシオの開花シーズンだけに、みんな西丹沢自然教室から畦ヶ丸や檜洞丸へ向かっているに違いない。
それともまさかの玄倉林道が通行止め!?知らないのは僕だけか。嫌な不安がよぎる。。

 

DSC03962

歩いていて気持ちよい  全長10kmのまだ半分もきていないけど

DSC03966

隧道を抜ける度に山の奥へ奥へと導かれている気がする

DSC03967

 

ユーシン2

新緑の玄倉ダム ユーシンブルーは静かに輝いていました

ユーシンブルー

 

IMGP3944

緑眩しい玄倉林道を快調に歩いて来た。
やや飛ばし過ぎたのか、少し股関節のあたりが痛む。

DSC03985

あれ!? 昨年あったはずのユーシンロッジの看板が無くなっていた。

DSC03987

足下を見ると落ちた看板が設置されてました。

DSC03986

 10:10  ユーシンロッジ到着

DSC03993

ハイペースのお陰で出発から1時間50分で到着できた。
ここで一息入れます。

普段は閉鎖しているのですが、この日は清掃中でロッジは解放されていた。

中に入ると、丹沢の写真や書物、鹿の頭蓋骨、ここで採取されたであろう巨大な蜂の巣など
色んなものが置いてあります。

かつてロッジが登山客で賑わっていた時代を知らない僕ですが、
これだけの設備、広さがあるのでたくさんの登山者の助けになった場所であったのは間違いありませんね。

DSC04001

あまりここでゆっくりはしてられず、すぐに差出発。
ここからが同角山稜の始まりです。
まずは大石山まで標高差約500mを一気に登って行きます。

ユーシンロッジ横の橋で沢を渡ると登山道入り口。
いきなりの急登で全然スピード上がりません。

途中通過した大石の岩。

DSC04016

大石と呼ばれるこの岩。
同角山稜の山行記事によく岩の上で休憩している写真を見ていたのですが、
「あれは山頂にある岩の上だ」っと勝手に思い込んでいた僕はこのままスルーして進んでしまいました。

でもよく登場する岩はまさにここの大石だと気づいたのは山頂に着いてから。
ま〜またきますよ。そのときはたっぷり岩の上で休憩すればいいや。

まわりは緑美しいのに立ち枯れているブナも

DSC04022
緑の森のなか、白く輝くシロヤシオがとても美しい。

DSC04025

静かだ。気持ち良い。

人が少ない、と言うより誰にも会わない。
野鳥の鳴き声と風の音、葉っぱがざわめく音、自分の足音、単一なリズムを奏でる熊鈴の音。
静かな新緑ハイク。

展望が開けた  左のピーク蛭ヶ岳 そのまま右に目をやると不動の峰

DSC04034

 11:20 大石山 山頂到着

予定より40分も早く到着できた。再び小休憩。
朝からほとんど人に会う事無くここまできた。そして快晴の青空に感謝。

DSC04045

 

これから登る石小屋ノ頭も見えました。

DSC04035

このコースで一番展望があける場所。
山頂から西側は富士山が雄大に見えた。

DSC04046

同角稜線は梯子、鎖場が数カ所あります。
それほどきつい所は無く、よく整備されているお陰で無事に通過できると思いますが、
最も長いのが、大石山山頂直下の鎖場。

これは降りきって振り返ったところ

DSC04050

こんな梯子もいくつか登場します。

DSC04073

このコースで有名なザンザ洞キレット。
両側がスッパリ切れ落ちて崖になってますが、樹木のお陰で怖くはありません。

DSC04075

登山道は細く、滑落したら下まで落ちて行きそうな場所は鎖が設置してあります。

DSC04078

 

12:40 同角ノ頭到着

鎖場など全て乗り切れば、山頂到着です。標高は1491m。なんと塔ノ岳と全く同じです!

予定より1時間も早く着いてしまった。登りはゆっくりペースで来たんですけど。
これなら16時のバスには余裕で間に合う。よかったよかったとゆっくり紅茶タイム。

DSC04079

ここから先はなだらかな登山道となり、ブナも多くなる。
気を抜く事なく歩いて、ほどなく分岐点に合流。
石棚山稜との合流地点 これにて同角山稜終了です。

DSC04100

このあたりはバイケイソウの群落が テーブルベンチもあり休憩には最適。

DSC04101

ここから木の階段を上がっていきますが、さすがにモモがつりそうになり微妙に痙攣し始めた。
コースタイムを意識しすぎてハイペース、想像以上に足がやられてしまったらしい。

ここが今日の最高地点、ツツジ新道との合流場所。

DSC04106

体力と時間に余裕があれば檜洞丸、そしてさらに犬越路までという妄想が一瞬ありましたが、
思ったより足の調子が良くないので、そのまま無理なく下山する事にしました。

ここからは登山者が一気に増えて、大行列になった。
檜洞丸の人気もすごいんだな。
ツツジ新道というだけあり、トウゴクミツバツツジが所々咲いて癒された。

そして一気に下山してきました。
大好きな場所、ゴーラ沢出会いでバシャバシャと顔を洗う。これがまた最高に気持ち良い。

今日最も賑やかだった、ツルキンバイ。
登山道のあちこちで咲いていました。

ツルキンバイ
ゴーラ沢から西丹沢自然教室まで  最後にして一番気持ち良い道だ。

DSC04117

  15:35  西丹沢自然教室に下山

 

終わってみれば、西丹沢自然教室に15:35に下山できました。
(15:40のバスに間に合うため最後は小走りしたけど)

いつもより時間と現在地を常に気にしながらの登山で
がんばって詰める所、休む所を計画通りに、分刻みのペースで進める事ができた。
結果1時間早く降りてきた事は嬉しいけど綺麗な花や景色、もっとゆっくり見ればよかったなとも思う。

またひとつ丹沢の地図に新たな線が引けたので、またどこか未踏の稜線を歩きに行きたいと思います。

 

 大石山 同角稜線 山行概要

日程    : 2014年5月17日(日帰り)
メンバー  : 単独
主なピーク : 大石山(1220m)、同角ノ頭(1491m)
行動時間  : 7時間15分(小休憩含む)
合計距離  : 約18.5km

【 コースタイム 】
8:20 玄倉バス停 – 8:50 林道ゲート – 10:10 ユーシンロッジ – 11:00 大石 – 11:20 大石山
12:00 石小屋ノ頭 – 12:40 同角ノ頭 – 13:30 石棚山稜分岐 – 13:45 ツツジ新道合流
15:10 ゴーラ沢出会い – 15:35 西丹沢自然教室

大石山ルート

この記事はどうでしたか? お気軽に感想をどうぞ!
  • 素晴らしい! (25)
  • 参考になった (12)
  • 行ってみたい! (7)
  • 懐かしい (2)
  • 読みました (0)

URL :
TRACKBACK URL :

COMMENT

*