北沢峠をベースキャンプとし、1日目は憧れの甲斐駒ケ岳へ。
2日目は標高3.000mを超す南アルプスの母(女王より母って感じだったので)、仙丈ケ岳へ。名峰2座を登頂するとても贅沢な2日間でした!
どこから見ても勇ましい姿をしている甲斐駒ケ岳。
ようやく登る事ができる喜び。山は最高の天気で迎えてくれた。
甲斐駒ケ岳(2973m) 駒津峰付近から見上げる山頂は圧巻だった。
北沢峠までは、マイカー規制のため芦安の駐車場からバスを2本乗り継いで行く。
始発のバスに乗り込もうと芦安駐車場に到着したのは午前4時。
7月の3連休と重なってか、既に駐車場は超混雑。どこも満車でなんとか第6駐車場に停める事ができた。
乗り合いタクシー(〜広河原まで片道1100円)に乗り込み出発。
広河原に到着後、今度はバスに乗りかえる。(北沢峠まで片道750円)
山間の道をくねくねと走り続け、ようやく北沢峠に到着した頃には少し車酔いしてしまった。
朝7時、北沢峠到着。甲斐駒ケ岳、仙丈ヶ岳の登山基地。ここまで来るのが遠いようにも感じますが、ここまでバスで来れるのは南アルプス・スーパー林道が開通しているお陰でもある。昔はここまで徒歩で来なければならなかったのを考えれば楽して来れているのだ。
バス停から北沢駒仙小屋のテント場へ。ベースキャンプへは徒歩10分と近い!
テント場が近いため、ビール8缶を積んだザックが重くても全く関係ない。
設営してしまえば身軽になれるという快適山行だ。食材とか豊富に持ってきてもOKだね。
まずは受付。テント泊の申し込みをする。1人500円でした。
山岳テント村。沢沿いなのでビールが冷やせる良いテント場です。
我が家も設営完了!ステラリッジ3。
朝一番だったので、まだ比較的空いていた。小屋の目の前、沢へ徒歩5秒という最高の立地を確保。
朝8時。小屋をあとに登山開始です。続々と登山者が出発していきます。
甲斐駒へ向かう人もいれば、仙丈ケ岳へ目指す人。バラバラです。
天気は最高だ。沢の音が優しく響く。そして緑の木々と青空に感謝!!
途中通過する事になる、仙水小屋の水場。
水量豊富だ。キーーンと冷えていてめちゃくちゃうまい。「水・下さい」と声かけましょう。
樹林帯を抜けるとごつい岩場になった。嫁もまだまだ余裕な感じ。
9:00 ほどなくして仙水峠到着。巨大な岩が見えた。
ここから見える摩利支天と甲斐駒山頂に圧倒された。
仙水峠からは急登が始まった。なかなかつらいぞ。でも樹林帯の為、暑さは多少楽。
1時間半の急登が終わり、ハイマツ帯になった。ここで一気に展望が広がった!
巨大な仙丈ヶ岳(3033m)が良く見えた。裾を広げた雄大な山。
10:30 駒津峰に到着した。双児山コースとの合流地点でもありたくさんの登山者が休憩していた。
ここまでくるのに結構疲れてしまった。まだ前半戦も終わっていないのに。おにぎりでエネルギー補給。
ここから登りの本番だ。待ってろ山頂~!気合いと楽しみと疲労が良い感じでMIX。
駒津峰からの見上げる甲斐駒ケ岳(2973m)。そしてこれから歩くルート。
一度下って登り返す登山道。 だんだん山頂が迫ってくるのがわかる。左手には鋸岳(2685m) が常に見えていた。あそこは縦走するのきつそうだな~。登って来た道を振り返るとこんな感じです。しばらく歩いて巨大な岩石の六方石に到着。
暑い暑いと登ってきたので、岩陰に通り抜ける風が気持ちよかった。小休憩ポイントですね。
この先、コースは2つに分かれる。
●岩稜直登コース
●巻き道コース
のどちらかとなる。時間は直登ルートの方が早い。もちろん巻道コースの方が安全だけど、こんな岩場も楽しみにしていのたで迷わず直登コースを選択。割と優しい岩登りコースで楽しかった。
角度はありそうに見えるけど、登りやすく危険箇所はそれほどなかった。
突然雲が多くなりはじめ、山頂からは何も見えなくなってしまった。
ランチを食べる予定だったけど、変更して少し降りてからにした。
甲斐駒ケ岳の山頂に立てた喜びが大きく、下山の足は軽そうだ。
山頂直下。登りとは違う巻き道コースで下ります。
曇ってたのにすぐに晴れ間が出てきた。
下山の巻き道コース。
またガスってしまいました。刻々と変わりやすい雲の動き。
ザレた砂地のような登山道。巻道でここを登ってくるのは辛そうだな。
下山途中に六万石でまた休憩。おにぎりとみそ汁。ウィダーインゼリー(マスカット味)。
暑いけど、みそ汁の塩分がたまらん。うまい。
13:00 駒津峰まで戻り、下山は双児山方面へ向かう。
見上げると甲斐駒がここからも良く見えた。
本当かっこいい山だな~。
太陽の熱と紫外線が強烈でした。双児山山頂を通り過ぎ、水分補給しながら一気に下山。
樹林帯の下りがやけに長く感じた。
15:30 北沢峠に下山。
北沢峠に戻って来て一安心だ。
長衛荘の生ビールの看板がやばい。そそられる。ここで至福の一杯を飲みたいけどテント場までガマンガマン。。
汗をたくさんかいたので、テント場で着替えて全身を拭いた。サンダルになり清流に入るとなんと気持ち良い事か。
で、ビールを冷やす。この瞬間もテント泊の幸せな時間のひとつだ。
あっという間にキンキンに冷えた。沢沿いの岩に座り登頂&無事下山祝いに乾杯〜!
摩利支天へは行けなかったけど、歩きごたえがあり、展望も最高でした。
何より今日の天気に感謝。やはり立派だった甲斐駒ケ岳。
甲斐駒ケ岳 山行概要
日程 : 2011年07月16日
メンバー : 二人
行動時間 : 約7時間30分
<往路>
8:00 北沢駒仙小屋 – 8:25 仙水小屋 – 9:00 仙水峠 – 10:30 駒津峰 – 10:20 直登ルート – 12:00 甲斐駒ケ岳山頂
計4時間
仙水小屋の水場以降は、下山まで山小屋も水場も無いので飲料水をたっぷり持って行くのが良いです(トイレもありません)
<復路>
12:00 甲斐駒ケ岳山頂 – 12:10 巻き道ルート – 13:00 駒津峰 – 14:00 双児山 – 15:30 長衛荘
計 3時間30分
合計7時間30分(休憩含む)
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