北沢峠テント場から仙丈ヶ岳  甲斐駒と2座制覇! DAY2

前日の甲斐駒ヶ岳の続きです。

北沢峠はフラットで良いテント場だった。昨夜は物音もなく静かな夜だった為、ぐっすりと眠ることができた。
可能なら2日目は仙丈ケ岳へ!でも疲労や体調の具合によってはそのまま帰宅でもしょうがない。という考えでいけれど、朝起きてみれば体力は十分に回復、天気もメチャクチャ良いじゃないですか!「このまま帰る」なんてもったいなさすぎる。迷いなく仙丈ケ岳へ向かう事にした。

今年のGWに登った燕岳はその美しい山容から「北アルプスの女王」と呼ばれている。
仙丈ケ岳は穏やかなカールを抱く花の名山、「南アルプスの女王」と呼ばれている。
偶然にも春と夏で南北女王続きの山行となったようだ。

朝4時ごろからモゾモゾと準備を始め、5時にはテント場を出発。
テントサイトのすぐ先、5分ほどで登山口。樹木の間から早速朝日が輝き始めた。

DSC00393少し登った所から見える北岳。立派な稜線、そそり立つピーク。
朝日が北岳に当たる、今日も天気は最高だな。昨日の疲れは吹っ飛んでかなり元気になってきた。

DSC00399そのまま樹林帯を登りつめて行くと、あっという間に五合目の大滝頭に到着した。
行きはここの分岐を真っすぐ進み小仙丈ヶ岳を目指す。
仙丈ケ岳山頂からは、ぐるっと周って馬ノ背ヒュッテからまたここに戻ってくる予定。
ここ大滝頭を起点に周回コースとなる。

DSC00403朝7:00 森を抜け森林限界に来た。青空の下に見えるポッコリとした丘のようなピークが小仙丈ヶ岳。

DSC00405縦走登山と違い、北沢峠をベースにしているので荷物をテント内に置いとけるメリットもある。
昨日甲斐駒ケ岳へ持って行ってた一眼レフは、テントに置いてきた。
サブ機のコンデジのみとなったけど、身軽だし何といっても歩きやすい。

重量の軽量化はもちろんの事、
「写真を撮らねば」という観念を捨て去る事で身軽になれたと思う。
「歩く事」そのものに集中できた。でもなんだかんだ言っても写真撮っちゃうんだけどね。

家族連れも多くいました。1本道なので迷うような所は無し。

DSC00412鳳凰三山のひとつ、地蔵岳のオベリスク。

DSC00413白い花はウラジロナナカマド。バックには甲斐駒ヶ岳。

DSC00420日本最高峰の富士山、第二位の北岳とのツーショット!

DSC00424小仙丈ヶ岳(2855m)到着です。ここは休憩にも最適。何より大展望です。
間ノ岳まで見えた!

DSC00426雲海も見渡せました。すでに絶景すぎる。
甲斐駒 八ヶ岳もばっちり見えました。

DSC00433ここでようやく仙丈ヶ岳と雄大なカールが見えました。まだ先は長いかな。

DSC00428こんな贅沢な眺めを堪能しながら登るなんて幸せ。

DSC00430連休の晴天という事もあり、多くの登山者で賑わう登山道。
背負っている荷物も軽装から重装備まで様々です。

DSC00442ぐんぐん標高を稼いで行きます。展望もさらに良くなってきました。

DSC00446振り返ると本当に絶景です。名山がズラリ!!

DSC00447こちらは雲一つない青空。

DSC00444直射日光をもろに受け暑いです!山頂までもうちょいかな。

DSC00449いや~何度も見てしまう甲斐駒。カッコ良すぎですね。摩利支天も迫力あるな。

DSC00458期待をして登ってきましたが、まだまだ山頂まであるのにはやられた。

DSC00451山頂には既に登頂者がたくさん見える。もうひとふんばりだ。

DSC00452いよいよ山頂目前!ラストの登りです。

DSC00460山頂到着~!!
ここから見える北岳と富士山。立派な山容です!

DSC00471山頂からの絶景をパノラマで!!!

DSC00472

DSC00473嫁が遠くを見渡しているその先は・・・

DSC00475穂高連峰!!槍ヶ岳まではっきりと見えてます。

DSC00489中央アルプスも遠くに見えてます。そして下山路にはたくさんの高山植物が。

DSC00483

山頂は余り広くないうえ、団体ツアーなどたくさんの人が登頂してくるので小休憩のみで下山開始する事にしました。眼下に見える仙丈小屋まで降りて行きます。

DSC00487仙丈小屋で絶景見ながらビール飲んで、水分補給もたっぷりとります。
ラーメン食して元気満タンです。仙丈ケ岳のバッジもここで購入しました。
ここは水場もあるし、ベンチに座れて休憩にはもってこいの場所でした。

DSC00491下山は馬の背ヒュッテ方面へ降りて行きます。

DSC0049610:00 馬の背ヒュッテ到着です。これから登って行く方がたくさんいました。

DSC004985合目への分岐。大滝頭へ戻るので小さな沢を渡っていきます。
この沢がヒンヤリと冷たくて、顔を洗うと一気に天国へ行けました。そして周りをみれば高山植物達がたくさん。仙丈ケ岳が女王と呼ばれる魅力の一部を堪能できる下山道でした。

DSC00500高山植物、緑の木々、野鳥の鳴き声、冷たーい雪解け水、そして甲斐駒も見渡す至福のポイント。

DSC00503ここでカメラがバッテリー切れとなってしまいましたが、
最後まで問題なく下山できました。

なぜ「南アルプスの女王」なのか少しわかった気がする。
ピラミダルなピークを持つ北岳や甲斐駒ケ岳に対し、なだらかなその姿。

そして山頂付近には高山植物が咲き、あちこちで流れ続ける天然水。
沢に出会う度に顔を洗い、リフレッシュしながら鳥のさえずりを聴く。

こんな美しい自然と触れ合いながら3000mに登頂できるなんて
やっぱり「女王」です。

お邪魔しました、また来ます。
最高の登山日和でした。

甲斐駒ケ岳 山行概要

日程    : 2011年07月17日
メンバー  : 二人
行動時間  : 約6時間30分

<往路>
5:00 北沢駒仙小屋 – 5:35 二合目合流地点 – 6:35 五合目大滝頭 – 7:30 小仙丈ヶ岳 – 8:30 仙丈ヶ岳山頂
計 3時間30分

<復路>
8:40 仙丈ヶ岳山頂 – 9:00 仙丈小屋 (軽食) – 10:00 馬の背ヒュッテ – 10:40 五合目大滝頭 – 11:40 北沢駒仙小屋
計 3時間

合計6時間30分(休憩含む)

早立ちすれば日帰りが十分可能。登山道は整備されて非常に歩きやすい。
家族で登頂できる3000m峰かも。大展望のパノラマと高山植物、沢を横断したりと楽しい登山道が続く。
体力面を考慮すると、個人的には甲斐駒のあとに登ってよかった。

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