冬の西丹沢へ 用木沢〜加入道山〜大室山〜犬越路

久しぶりのハイクは冬の西丹沢へ。

西丹沢の中でもどっしりと構えている大室山。
加入道山経由でいつか行こう、行くなら冬に行きたい。と毎年候補に入っていたプランだった。

2 座とも展望はほとんど無いらしい。
と言っても枯木の隙間からは富士山くらい見える筈だし、どんなものか自分の目で確かめてみたくもなっていた。
そして神奈川の名所?でもある犬越路。ここも初めてなのでお楽しみ。

今回は谷峨駅からバスで西丹沢自然教室へ向かう。
新松田駅から行くよりバス代がちょっとお得です。

西丹沢大室山の冬

途中、玄倉バス停で降りて玄倉林道〜熊木沢〜塔ノ岳のコースへ変更してもいいな〜と思っていた。
折角公共交通で行くんだから、下山場所を変えて縦走にした方が面白いに決まっている。

ボーッと考えていたらあっという間に玄倉を過ぎてしまい、
箒スギも懐かしいな〜と数年前の思い出に浸っていたら西丹沢自然教室へ到着。
登山届を出し、お社で一礼してから出発。

西丹沢大室山の冬-40

林道を北へまっすぐ進み、二股へ分かれる用木沢出会に着いた。
今日はここを西へ進み、ぐるっと山を回って再びここへ降りてくる周回コースだ。

西丹沢大室山の冬-2

何度か沢にかかる小さな橋を渡って登山道に入った。
日陰にはガチガチのアイスバーンも結構あった。

この白い景色。久しぶりで嬉しさが増してくる。

西丹沢大室山の冬-3

途中、登山道か二手に分かれる。
左が沢沿い、右が山側だ。

陽が当たっててあったかそうな沢沿いルートを選ぶ。

西丹沢大室山の冬-4

しかしトレースが全く無い。鹿の足跡だけ。
進んでみるもズボッとハマってしまう箇所が多く、すぐにルート変更して歩き易い山側から行くことにした。

西丹沢大室山の冬-5

そこからはトレースがずっと続いていた。
「ガサガサッ」という動物が動くような音、小石が転がって来る音がやたらと響く。

久々の山。静かで張り詰めた冷たい空気が体の中へ徐々に入っていく感覚がくすぐったかった。

西丹沢大室山の冬-7

今日は新しい靴をテスト。モントレイル バハダⅡミッド アウトドライ。
低山の雪山用にと昨年12月に購入してなかなか試すチャンスが無かった。

GORE-TEXの靴は何足か履いてきたけど、OUTDRYは初めて。
さて、防水性能はどんなもんか。

西丹沢大室山の冬-6

太陽を背に受けながら快調に登っていく。

西丹沢大室山の冬-8

登り詰めて白石峠に到着。
丹沢主脈の尾根道。

西丹沢大室山の冬-9

ここまで来れば、富士山もお出迎えだ。
樹々の向こうに何とか見える感じ。

解放感は無いけど、葉の無い枝の隙間からこっそり覗く富士も冬山ならではの景色。

西丹沢大室山の冬-10

またしばらく登ったらピークに出た。迎えてくれたのは木のオブジェ。

西丹沢大室山の冬-11

加入道山の山頂に到着。
ここも木に囲まれていて展望はあまり無い。雪に半分埋まったテーブルベンチでパンをかじる。

西丹沢大室山の冬-12

山頂の近くには、リニューアルしたという加入道避難小屋。
初めて来たので、昔の姿を知らないのが残念。

西丹沢大室山の冬-17

ピッカピカの外観。

西丹沢大室山の冬-14

中に入ってさらにびっくり。
新築の家にお邪魔したような、木の良い香りに包まれる。
室内温度もあったかい。十分な広さ。外とは別空間だ。

西丹沢大室山の冬-15

テーブルの上には避難小屋日誌。最近滞在したハイカーの感想が記されていた。
海外のゲストハウスによく置いてある旅人ノートみたいだ。

西丹沢大室山の冬-16
丹沢の主脈縦走路はテント泊できる場所が無いので、こういう避難小屋は十分活用できる。
あまりにも綺麗なので悪気すら感じてしまうが、いつか泊まってみたい小屋だった。

さて、別空間から尾根に戻ると気持ち良いトレイルが続く。

西丹沢大室山の冬-13

雪質はサラサラで柔らかく、トレースを踏み外すと膝くらいまでは軽く埋まってしまう。
ペースは全く上がらず、一歩づつゆっくりと歩いていく。
今日はロングスパッツを思いっきり忘れてしまった。

でもミッドカットのお陰で雪の侵入はほとんど無し、
水分が内部へ浸透する事も無く、冷たさすら感じない。素晴らしいぞアウトドライ。

西丹沢大室山の冬-26

 

西丹沢大室山の冬-19

クマヨケの木片。3個見つけた。
太鼓のように叩くらしい。

西丹沢大室山の冬-20

 

西丹沢大室山の冬-24

このあたりはさらに雪が深かった。
足を取られて、時々膝から雪面に倒れこむ。

チェーンスパイクではほとんど意味が無い。
ワカンの方が役に立ちそうだ。(持ってないっす)

西丹沢大室山の冬-18

大室山の手前で視界が開けた。
折り重なる山の稜線、富士山と御正体山のナイスバランス。絶景だった。

西丹沢大室山の冬-21

真っ白な白峰三山も。

西丹沢大室山の冬-22

犬越路と大室山の分岐。

西丹沢大室山の冬-29

この辺はもうズブズブ、いやズボズボで。

西丹沢大室山の冬-27

 

西丹沢大室山の冬-23

雪上トレイルを楽しみながら大室山の山頂へ到着。
蛭ヶ岳が少し見えていた程度で展望はほとんど無かった。

西丹沢大室山の冬-25

霧氷が見たかったなぁ。

西丹沢大室山の冬-28

犬越路へ下山開始。
常に見えていた檜洞丸と蛭ヶ岳。

西丹沢大室山の冬-30

雪を抱いた蛭ヶ岳はやはり立派。
存在感抜群だった。

西丹沢大室山の冬-31

犬越路到着。
「かながわの景勝50選」にも選定されている場所。
テラスのようになっていて180度くらい視界が開けている。休憩には持ってこいだ。

西丹沢大室山の冬-38

超手抜きのお昼ゴハン。
檜洞丸を眺めながらのビールとMIXナッツはご褒美の時間。

カップヌードルのシーフード味。普段は全く食べないんだけど、
山で食べるとメチャクチャうまいので特に冬山では何度も持ってきている。

西丹沢大室山の冬-36

頂き物の手ぬぐい。
何でも包めるしカトラリーを拭いたりもできる。広げれば大きいので三角巾などファーストエイドとしても使える。
気兼ねなく複数の使い方ができて軽量な手ぬぐいは本当便利だね。

西丹沢大室山の冬-37

 

犬越路にも避難小屋があるのでお邪魔した。
以前まで使われていた看板が横たわっていた。

西丹沢大室山の冬-32

 

西丹沢大室山の冬-33

時が止まったかのような空間だった。
陽がよく差しあたたかい。

西丹沢大室山の冬-34

窓からは檜洞丸と丹沢の稜線。
ウッドデッキもあって贅沢な小屋でした。

西丹沢大室山の冬-35
バスが1時間に1本なので、急ぎ足で下山。
とっさでも軽快に走れるバハダⅡミッドは大正解。

西丹沢大室山の冬-39
西丹沢自然教室に戻り今年初のハイクが無事終了。
今年はあまり山へ行けないかも知れないけど、例年のようにマイペースでやって行こうと思います。

今日の積雪情報はこんな感じでした。
やはり大室山付近が一番だった。

西丹沢大室山の冬-41

西丹沢は比較的ハイカーが少なくて静かな山歩きができる。
積雪量も東丹沢より多いと思うのでこの季節は特に好き。富士山との距離も絶妙だ。

次は新緑の時に。なんて言わずにまた近いうちに訪れたい。

 西丹沢自然教室〜加入道山〜大室山 コースタイム

日程    : 2016年2月11日
メンバー  : 単独
主なピーク : 加入道山 1,418m  大室山 1,588m
合計タイム : 5時間55分(小休憩含む)
合計距離  : 約13.9km

【 コースタイム 】  ※標準CTは約7時間20分
西丹沢自然教室  8:50 ー 9:10 用木沢出会   ー   10:45  白石峠 ー  11:05 加入道山 ー  12:30 大室山 ー  13:25 犬越路 お昼 13:40 ー 14:25 用木沢出会 ー 14:45 西丹沢自然教室

1602大室山コースタイム

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