台湾旅行3日目。最終日。
どこへ行くでもなく、ぷらぷらと台北市内を散歩することにした。
昨日もかなり食べたのに朝から腹が減ってしまっている。
外へ出ると今日も灰色の空。
結局快晴は一度も見れずに終わりそうだ。
天気は悪くても外を歩けば色んな発見があるから面白い。
いきなり信号4灯と出会ったり。
まずは市場へ向かった。
その前に朝ごはん。お粥にしようか、鹹豆漿にしようか、あれこれ考えて魯肉飯(ルーローファン)に決めた。
おいしいと噂の「金峰魯肉飯」と言うお店。名峰・金峰山とは全く関係ないけど何か縁を感じてしまう店名だ。
朝8時の開店同時に到着するも、既にお店は混雑していた。
キッチンカウンターには、次々とおいしそうな料理が出てくる。
お目当ての魯肉飯(中サイズ)、魯蛋(煮卵)、燙青菜(空芯菜のニンニク炒め)。
これで65元(約250円) 朝からこれを食べれてしまうのが台湾メシのすごいところ。
二日前、違うお店で食べた魯肉飯がイマイチだった。これぞ本場!というのを求めていたのだ。
さすが。ここのは別格だった。ホロホロに柔らかくなった豚角煮の味付けが絶品。
朝は少食気味の嫁も「これはおいしい!」っと言ってペロリと平らげていた。
そして東門市場へ。
陳列された商品や漢字が目に飛び込んでくる。
商品の並べ方はお店の個性が出て面白い。
レジに犬が座ってたりする店もあった。
レモンジュースによく使われているので、よく屋台でも目にした。
ドラゴンフルーツがこれでもかと積んである。
おかず屋台も面白い。どれもおいしそうだ。
市場の地下は魚と肉売り場。
牛肉屋の陳列は豪快だ。
外では青空市場。地元の買い物客で賑わっている。
洋服と野菜が同じ店で売られてたりと、この適当感がまた面白い。
自転車で買い物にやってくる姿や店構えは、
日本とほとんど変わらないので海外の市場に来たぞという異国情緒はあまり感じない。
でもこれが台湾の日常なんだ。
通りを歩いているとよく目にして気になったものがこれ。
たぶん工事の時か緊急時に開けるん だと思うけど、必ず山岳風景が描かれている。特に雲海や雪山の景色が多かった。
そしてこれも気になったもの。
必ず赤と緑のポストが隣り合わせで並ぶ光景。
帰国後調べてみたら、赤いポストは日本統治時代に作られたもの。日本と同じ赤いポスト。
そして戦後、中華民国となってから中国と同じ緑が作られたそうで。
台湾の複雑な歴史を感じてしまうポストだった。
利用方法は、赤ポストは速達とエアメール。緑ポストは台湾国内専用。
そしていまや台湾裏観光の名所!?となっている場所へ。
2015年8月の台風被害で曲がったままとなっているポスト。
訪れた時も地元の若者達をはじめ、多くの外国人観光客が記念写真を撮っていた。
そんなポストを見てから一駅ほど歩き目指したお店。
アウトドア用品のセレクトショップ「COWレコード」
山と道、RIDGE MOUNTAIN GEAR、EYLなど日本のガレージブランドも扱っている。
居心地がよく、オーナーも山好きでものすごい良い人だった。
ベストシーズンやおすすめなど色々と教えてくれた。
3000m峰を日本よりも多く抱える台湾でハイキングも良いな。
他にもpatagoniaやのNorthFaceの直営店をはじめ、登山用品店を多く見かけた。
特にMRT大安駅近くはアウトドアショップが何軒も連なっていた。
台湾ではブログに載せきれない程色々食べたけど、特に忘れられない一品となったのがここ。
どこの国でもこれがあれば飛びつくように頼んでしまう程、大好物であるカオマンガイ(海南鶏飯)がおいしいお店。
おすすめは「チキンコンボ」という事で、ファーストフードのようなセットメニューを注文をした。
鶏肉のスープで炊き上げるジャスミンライス。うまみたっぷりで生姜も程よく効いている。
このご飯がめちゃくちゃおいしかった。こんなにうまいのは食べた事がない。
以前タイや香港で食べたおいしいカオマンガイの味、その記憶を軽く超えてしまった。
次に台湾来たら絶対にまた食べたいと思う。
もう少しパクチーたくさん欲しかったけどね。
(頼んだら言葉が通じなかったみたいで違う薬味が出てきてしまった)
食後はタピオカミルクティーもおいしいけど、あたたかい台湾茶が体を浄化してくれた。
このお店は台湾茶の問屋さん。日本人にはちょっと有名なお店。
直売もやっており、日本好きなオーナーが上手な日本語でどんどん試飲をさせてくれた。
「トイレアル!タクサンノンデダイジョウブ!」
「ウーロンチャ!シンチンタイシャ!カラダニイイ!」
と機関銃のような喋りが止まらない。
飲みたいお茶を言うとすぐに次の一杯を作ってくれた。
お茶とパンダの茶器を買った。
続いて油化街へ。
乾物やドライフルーツ、お茶から高級食材までが揃う問屋街。
町並みは古く、レトロな雰囲気が魅力的な通り。
この通りではカラスミを買った。
ボラの卵巣を塩で洗い影干しを繰り返しながら乾燥させる。珍味の代表格か。
日本酒の好きな父へと、もちろん自分用にも(笑) 酒の肴には最高だ。
高級食材ではあるけれど、およそ日本の半額以下で買うことが出来た。
油化街の市場前には屋台が数軒並んでいた。
老舗の雰囲気がプンプンで客の入りもすごい。こんな下町屋台の光景がたまらなく良かった。
近所にも料理屋が多く並び、開店前の店を覗くと一生懸命に点心の仕込みをしていた。
何でもない通りだけど、何となくこういう所が好き。
食事のお供としてお世話になったビール。どこのお店にも置いてあるようなメジャーな銘柄は全部飲んだ。
ハニービール(はちみつビール)も挑戦したけど正直おいしくはない。フルーツビールがやたらと多い。
いよいよラストスパート。真打登場か。
北京料理の最高峰とも言われるあれです。北京ダック。
1時間程ビールを飲みながら待っていると、
焼き上がった北京ダックを切り分ける前に見せに来てくれた。ド迫力。
これまで横浜中華街でしか食べたことがなかった北京ダック。
それ程おいしいとは思わなかった。
そんな北京ダックに心から謝りたい。
モチモチの皮にネギと北京ダックを包み、テンメンジャンソースに絡めて食べる。
このパリパリ感、ジュワ〜っと広がる鶏のうまみ油。何これ。ひっくりかえる程うまかった。
しかもこの量。6人前はある。到底二人では食べきれなかった。
(全てお持ち帰りしました)
お持ち帰り用のパックに北京ダックを詰め込み、これで終わりかと思いきや、
身の部分であるお肉のローストが大皿に盛られて出てきまして。。
最後の最後まで食べ続けた台湾旅行。
親日と言われる台湾。人も優しく、交通のインフラも日本とそれほど変わらない。
何を食べてもおいしく、短期にしてはかなり(胃袋が)充実した旅だった。
巨大な台北駅。
空港行きのバスを待つ間にビールを飲んで麺料理をペロリ。
駅構内にもおいしそうなお店がたくさんあった。
今回食べれなかった料理もまだたくさんあるし、近いうちに是非また訪れたい。
地図上で見る距離以上に台湾がぐっと身近になった気がした。
再見!真的謝謝!
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