唐松岳~五竜岳縦走 2日目。
今日は遠見尾根を下山するだけ。
お盆の最終日ともあって、昼過ぎから高速道路のUターンラッシュが始まる。早めに下山して渋滞を避けて帰ろうと思っていた。その為、朝7時30分発のテレキャビンに乗る予定でいたので、逆算して3:30にはテント場を出発した。
緊張した暗闇の鎖場
真っ暗闇のなかヘッデンの灯りを頼りに遠見尾根を降り始めると、結構長い鎖場が登場した。
夜露で岩も濡れていたのでかなり慎重に降りて行った。体も暖まらないうちに連続して出てきたので集中する時間帯だった。何度かの鎖場をやり終えると西遠見山に到着。空も大分明るくなってきた。
ご来光をどこで見るかは特に決めていなかった。日が昇った時に見える所から見ようと。
鎖場に時間を費やしコースタイムよりやや遅れていたので、休憩はほぼ取らず黙々と降りていった。
そして何でもないような尾根道から見えた雲の向こうから、燃えるような太陽が出てきた。
真っ赤に燃える鹿島槍ヶ岳。
遠見尾根から見える鹿島槍は圧倒的な大きさで、下山中はその存在感を背中でびんびん感じる。
呼びかけられたように何度も振り向いてしまった。
すっかり明るくなった尾根道を進んでいく。
陽が差すと体中から元気が出てきた。
日の出前はノコノコ足だったけど、快調で良いペースに。
中遠見山に到着。
稜線に小さく見える五竜山荘。
そして降りてきた遠見尾根。結構な急斜面を降りてきたのがよくわかった。
雪渓を抱いた鹿島槍。山肌の色もどんどん変化する。
早朝の素晴らしい山岳風景を見ながら歩いていると・・
ガサガサッ!!
と突然草むらが激しく動いてこちらに近づいてきた。
うわっ、うそ!! 熊!?
とっさの出来事で心臓ドキドキ。
そして登山道に飛び出してきたのはニホンザルだった。いや~びっくりした本当。
でも猿だからと言っても油断はできない。こちらを向いて警戒している。
驚かせないようにカメラを取り出して撮影するも、レンズが曇っていてピントが合わずうまく撮れなかった。猿は4~5匹の小さな群れで、再び森の中へ消えていった。
猿を見届けてから再び歩き始め、少し登り返すと小遠見山へ到着。
この遠見尾根の中で一番展望の良い場所だ。
遠くには槍ヶ岳。
鹿島槍~五竜岳の稜線。
どこがキレットで、あそこが難所で、ここの鞍部が・・みたいな事を考えるのはどうでもよくなってしまい、ただただ立派な稜線を眺めていた。鹿島槍は最後の最後までかっこよかった。
北側は昨日歩いた長~い八方尾根。そしてその向こうに白馬三山。
そして今回の山行の主役、五竜岳。また登りに来ます。
ここからアルプス平まではあと1時間。
この景色ともお別れ。
最高に気持ち良いトレイル!
朝陽に照らされ高山植物もまた綺麗に咲き始める。
地蔵ケルンが見えたらゴールまでもうすぐ。
ここは地蔵の頭とも呼ばれ、360度の景色。
最後はお花畑が広がる遊歩道を降りていきます。
昨日からたくさん目にしていたシモツケソウ。
この時期ならではのシモツケソウ畑。斜面はピンク色に染まってました。
タカネナデシコ。
ウサギギク。
アルプス平駅の前にはエーデルワイス。
朝7時過ぎ。無事に下山完了です。あとはテレキャビンで山麓へ降りるだけ。
ずっと行きたかった唐松岳~五竜岳の縦走。
五竜岳は思った通り、男らしくどっしりとした素晴らしい山でした。
八方池や唐松岳山頂も絶景だし、このコースはスタートから下山まで単調なところが一切ない。どっぷりと山の景色、山歩きが楽しめました。そして最後に鹿島槍にすべてを持ってかれる(笑)
次は鹿島槍~五竜~白馬と縦走!!
これで今年の夏山は終わり。次は初秋~紅葉かな。冬山突入までここから一気に早くなるので、雪を被る前にどこか黄金色の山を歩いてみたいです。
今回はかなり早めに下山したお陰で、渋滞に巻き込まれず15時頃には横浜に帰ってこれました。
素晴らしい後立山連峰。お邪魔しました!
唐松岳~五竜岳縦走 DAY2 コースタイム
日程 : 2015年8月16日(DAY2)
メンバー : 二人
主なピーク : 大遠見山 2.106m , 小遠見山 2.007m
行動時間 : 3時間40分(小休憩含む)
合計距離 : 約7.1km
【 コースタイム 】
五竜山荘 3:30 ー 3:35 遠見尾根分岐 ー 4:50 西遠見山 ー 5:10 大遠見山 ー 5:45 中遠見山 ー 6:00 小遠見山 ー 7:10 アルプス平駅 テレキャビン7:30 ー 7:50 白馬五竜エスカルプラザ 〜TAXI移動〜 8:05 白馬八方尾根スキー場第3駐車場
二日目、すばらしい景色(お写真)、堪能できました。
今後の参考にさせていただきます。
ketsu-i さん
ありがとうございます!日の出を浴びる山は本当に綺麗でした!
行かれる時の参考になれば幸いです。
北アルプス堪能してますね~。
羨ましく拝見させていただいています。
やはり朝日に照らされた山は最高に綺麗ですね。
whitetipさん
そうですね!やはり早朝の絶景が忘れられません!
天気に恵まれた日が多く、たっぷりと山を堪能できました。
欲を言えば3日〜4日かけて縦走したいんですけどね〜。