2015年の登り初めは冬山入門コースの定番、赤城山へ。
赤城山は上毛三山(じょうもうさんざん)の一つで複数の山頂がある複製火山。赤城山という名のピークは無く最高峰は外輪山の黒檜山(くろびさん)。今日目指すのもこのピークです。
火山と聞くと昨年の御嶽山の噴火が余りにも衝撃的だったので、赤城山も調べてみたら火山ランクC。活動レベルは低いとは言え、一応意識しておくよう自分に言い聞かせる。でも火山という事実が吹っ飛んでしまう程、美しき霧氷の登山道でした!
ちなみに上毛三山の残り2つは同じ群馬県内にある榛名山(火山ランクB)と鎖場で有名な妙義山。(妙義山は火山ではありません)この山もいつか登りに行こうと思っております。
さて、準備体操して大洞駐車場から出発。
本当は登山口の目の前に駐車場があるのに、間違えて大分手前に駐車してしまった。
駐車場からは、下山に通過予定の駒ヶ岳が目の前に見えていたけど黒檜山は雲で隠れている。稜線に被さる雲はかなりの速さで横に流されていた。
天気予報によると、この風は徐々に弱まり午前中は晴れ間が広がるチャンス。
午後は再び崩れてしまうとの事。
気温はマイナス6度。風が吹くと顔面が少し痛いがそれほど寒くは無い。
登山口まではアイスバーンの車道を歩いて行く。
稜線の風が強いためか、10分後にはこの空。
期待の青空が広がってきた。
赤城山が抱える大沼(おの)という湖。
カルデラ湖の大沼は完全に凍結。ワカサギ釣りのテントで賑わっています。
大沼の水上に鎮座する赤城神社。登山開始前に立ち寄ります。
まだ誰もいない赤城神社。雪に映える朱赤。
この神社のご神体は赤城山。山岳信仰はどこに行ってもあって、その深い歴史も登山を始めてから知るようになった。
参拝中にちょうど朝日が差し込んできて暖かくなった。それではお邪魔します!
登山口でアイゼンを装着して出発。
山頂まで直登ルートなので、いきなり急登からスタート。
登山者も多く、トレースは明瞭。トレースを外すと膝まで埋まりますが、危険個所も無く快適に登って行く。最初の急登を終え、尾根に出ると樹氷が迎えてくれました。
既に喜んでいるけど、この辺はまだまだ序の口でした。
出発時に流れていた雲は一体どこへ。
雲一つない青空が広がっていました。
30分程登ると視界も開け、正面に鉄塔がある地蔵岳が見えます。
完全凍結の大沼、赤城神社も小さくみえました。富士山も見えるほど空気が澄んでます。
霧氷のトンネル。
ブナ、ミズナラ、ツツジ、広葉樹だからこその景観かな。
針葉樹が雪の衣をまとうスノーモンスターとは対照的で繊細な美しさ。
細い枝先に昇華する結晶。白い森を歩いて行く。
景色に見とれてたけど、再び急登になります。
登山口から山頂までは標準CTで1時間半。楽勝です。
太陽が昇ってくると空の色もどんどん変化する。
真っ白な霧氷とのコントラスト。気付けば写真も縦アングルばっか。
急登が終わると山頂分岐に到着。山頂まであと5分です。
暑くて背中に汗をかいてしまい、化繊のミドルレイヤーは脱いだ。
ベースのドライメッシュT + キャプリーン3 + ハードシェルで十分。
空の面積が一気に広がり、さらにテンション上がって参りました。
赤城山の主峰、黒檜山山頂に到着!
体力的には楽な登山でしたが、新年1発目の達成感で突き上げる嬉しさです!
いやったー! 快晴・無風の天候に感謝!
山頂から2分ほど北へ進むと展望台。
周りに高い樹木も無いため大パノラマ!
他の登山者もここでゆっくりパノラマを堪能。
遠くには浅間山。雲がかかってますが。その少し手前に榛名山も見えます。
目の前のひょっこりしたピークは赤城山外輪山の鈴ヶ岳。
堂々たる皇海山。上州や栃木も行きたい山がたくさんあるよ、これから楽しみ。
日光白根山、燧ケ岳、谷川連峰、さらに八ヶ岳や南アルプスも見えるはずなんだけど、残念ながら雲が停滞していた為、これらのピークは確認する事ができなかった。
山頂に戻って日が当たる所で小休憩。
テルモスの湯でフリーズドライのお粥。30秒で完成するあったか~い軽食。
エネルギーチャージのお陰で冷えてしまった体温も回復。
先ほどの分岐点まで戻り、次のピーク駒ヶ岳へ快調に稜線を歩いて行きます。
すぐに現れたのは、鳥居のある御黒檜大神石碑。ここも展望が良かった。
黒檜山と駒ヶ岳の間に位置する大タルミ。ここから振り返ると、黒檜山がどーんと見えます。
僕らの後方を歩いていた4人組パーティ。出発の時から同じでこの日何度も会いました。
大タルミからは登り返しになるので折角持ってきたピッケルを使用してみるも、雪質が柔らかすぎて全く意味なし。ストックで十分でした。低い枝を潜る時にザックのトップを引っかけてしまい雪が自分に落ちてきて首筋がヒンヤリ冷たいという事をくり返しながら登る。
それでも距離が短いのであっという間に駒ヶ岳に到着です。
真っ白な頭が輝いていた富士山。
富士山の左に見えるピークが雲取山で、右側のちょこんと盛り上がったピークが飛龍山。奥秩父主脈がはっきりと見えます。
駒ヶ岳からは大沼へ下山します。
11時過ぎなのに、ぞくぞくと登山者が上がってくるのでびっくりしました。1年中人気の山なんだなぁ。
この青空と霧氷。別れるのが惜しいと思うくらい素晴らしい登山道でした。
駒ヶ岳登山道入口まで降りてきたので、あとは駐車場まで戻るだけです。
わずか4時間ちょっとの山行だったので、もっと歩きたいな~と思ってましたけど。
車道から見えた黒檜山。このあと、予報通りに午後から雲に覆われてしまった。
今年もたくさんの登山道を歩き、良い山行ができますように。安全にね。
紅葉も素晴らしく綺麗みたいだし、また来たい山ですよここは。
今日のヒーローはとにかくこれ。やはり霧氷の登山道が一番印象的でした!
また来ます赤城山! お邪魔しました。
赤城山 山行概要
日程 : 2015年1月11日
メンバー : 二人
主なピーク : 黒檜山 1.828m(赤城山最高峰) 駒ヶ岳 1.685m
行動時間 : 約4時間30分(小休憩含む)
合計距離 : 約6.9km
【 コースタイム 】
7:50 大洞P – 8:20 赤城神社 – 8:55 赤城山登山口 – 10:10 黒檜山山頂(小休憩)
黒檜山山頂 10:40 – 11:20 駒ヶ岳 – 12:00 駒ヶ岳登山口 – 12:20 大洞P
はじめまして、u10と申します
ブログも写真も綺麗ですね〜^^
じっくり読ませていただきました。
赤城山、まだ登ったことがないので、いずれ行ってみたいと思います。
またお邪魔します!
u10さん
はじめまして!訪問ありがとうございます!
僕も赤城山初めてでしたが、想像以上に楽(笑)そして絶景でした。
ぜひ冬の快晴に行ってみてください。
u10さんのblogも読ませて頂きます!
また気軽に覗きにきてください。宜しくお願いします。
こんばんは。
紺碧の空をバックに美しい霧氷が太陽の光をうけて輝く光景は言葉に表すのが難しいほどです。
赤城山は1~3月が最も魅力的で楽しい季節ですが、寒いからと言って登りたがらない人も多く残念です。
エジプトには私もずいぶん前に行ったことがありますがだいぶ街の雰囲気は変わったことかと思います。
ご存知のとおりルクソールのオベリスクは元々は対になっていたものをナポレオンがフランスに持ち帰って、きれいに金箔が施されてパリの広場にあります。両方見ると扱われ方が随分と違う気がします。
昨今のイスラム信者も赤城山の美しい霧氷を見て心の洗浄をすればもっと心が豊かになると思いますね。
前橋庶民さん
はじめまして!訪問ありがとうございます!
最も魅力的とおっしゃる季節に赤城山へ行けて本当に良かったです。
期待ももちろんしてましたが、それを上回る美しい景観でした。
この日は風もなく青空でベストコンディションだったと思います!
僕のエジプト紀行は10年程前に訪れた時の記録です。
当時の旅日記を読み返しながら、自分の記憶と共にもう一度旅しています(笑)
パリのオベリスクもいつか見に行きたいですね。