10月中旬。
紅葉真っ盛りの北アルプス・乗鞍岳へ行ってきました。

「最も手軽に行ける3000m峰！」　「雲上のアルプスへ！初心者でも簡単に登れる！」

山岳雑誌にはそそられない紹介ばかりだ。
そんな紹介を半ば鵜呑みしてしまい、乗鞍岳はいつも先延ばし。いつの日か行ければと思っていた。

それでも紅葉全快と来れば、日帰りで行ける山としての魅力はある。観光客も多いのを覚悟で山行決定。
バスを使わず歩いて上がろうと考えたけど登りは甘えてしまい、バスに揺られて肩の小屋入口まで行くことにしました。

早朝、乗鞍高原にある三本滝レストハウス駐車場に到着。（マイカーはここまでが最終）
かなり冷え込んだ空気を吸いながら、体操をしつつバス停で始発を待つ。畳平行きバスは片道1400円だ。

始発に乗車したが、前日は降雪だったらしく路面凍結。畳平までは運航中止となってしまった。
肩の小屋入り口がこの便の折り返し地点。その後、日中は除雪され前線開通した模様です。

バス停を降りるといきなり絶景じゃないですか！

景色が良すぎて、バス停からなかなか出発できませんでしたが、
ぼちぼち登山口から歩き始めます。

青空にハイマツの緑。

登り始めてわずか１５分。肩の小屋到着です。
本日は超快晴ですね！

ここから剣ヶ峰への登山道。

ガレ場を登りつめて行きます。お月様がちらっと。

東大宇宙線研究所。コロナ観測できるらしいです。

登山者も増えてきました。振り返ると穂高の稜線が！

火口の底部にあるのは権現池。

出発地のバス停。斜面の紅葉も眼下に見渡せるようになってきました。

そして乗鞍岳山頂到着！御嶽山が目の前に見えています。

穂高連峰。

槍ヶ岳も見えます。

下は紅葉の絨毯が！

 

来た道を戻り、肩の小屋で小休憩。
そのままバス停まで戻ってきました。

このまま帰っては余りにももったいないので、林道を下って登山道から下山する事にしました。これが大正解！

 

紅葉のトンネルを抜けて降りて行きます。

綺麗すぎてなかなか歩が進みません。

いやぁ。本当来てよかった。素晴らしい。

紅葉オンパレード。

チングルマも。

ダケカンバの黄金色はきれいですね～。

このベリーは食べれると通りすがりの登山者が教えてくれました。

林道に降りてきて位ヶ原山荘へ。ここでお昼にします。
この周りも紅葉スポットでたくさんの観光客がいました。

冷泉小屋前の小滝。硫黄の匂いがします。
体に良く効く水と言われ、昔の人はここまで汲みにきて下山したそうだ。
行きのバス内で聞いた観光ガイダンスを思い出した。

苔も多くなってきました。自然豊かな乗鞍岳。

最後は滝で癒されます。日本の滝百選・三本滝。

今日は期待を裏切らない快晴と展望でした。
そして絵の具を散りばめたような輝く紅葉に大満足。
下山は徒歩で大正解。紅葉を眺めながらゆっくりと歩く事ができた。

上部は山岳風景、中腹は高原が広がり見事な紅葉、
下に行くにつれ樹林帯の緑が素敵な登山道。苔もきれい。
フィナーレは三本滝でミストシャワー。

乗鞍岳という大きな胎内のほんの1つのルートを歩いただけだったけど
こんなに素晴らしいとは。

簡単に行けるようになったのは、人間が作りあげたもの。
そんな観光地を小馬鹿にして、登山的魅力は低いと判断してた自分が
馬鹿だった。乗鞍岳謝りたい。すばらしい大自然でした。

次は残雪の時に山麓から登頂したいね。
これからも宜しくお願いします。

　乗鞍岳の絶景紅葉！　山行概要

日程　　　　：　2012年10月13日
メンバー　　：　二人
主なピーク　：   乗鞍岳 3026m
行動時間　　：　約6時間35分（小休憩含む）
合計距離　　：　約10.2km

【 コースタイム 】
三本滝レストハウス(07:45)・・・バス移動・・・肩の小屋入口(08:25)・・・肩の小屋(08:40)・・・乗鞍岳山頂（剣ヶ峰） (09:25)・・・(10:30)肩の小屋(10:50)・・・(12:00)位ヶ原山荘でお昼 (13:00)・・・冷泉山荘(14:00) ・・・三本滝(14:40)・・・三本滝レストハウス(15:00)