先日blogにて紹介させてもらいました旅写真展「トラベラーズショット」
打ち合わせから制作、開催から最終日のクロージングパーティーまで約3ヶ月間ありましたが、無事に全日程を終える事ができました。
僕自身、何年か前に京都のギャラリーで旅写真を展示した事があったけど、
芸術大学主催のイベントの一部だった為、参加者も作品数もかなり多く自分で作り上げた感じはありませんでした。
今回は場所をお借りするだけ。全て自分達で作り上げていく写真展。
準備は楽しくもあり大変な部分もあったけど、良い意味で色々な経験をさせてもらえました。
写真展開催場所となったエスニックカフェ「ショートトリップ」は横浜中華街のほぼど真ん中。
お隣はエスニック雑貨のチャイハネ、隣は中華料理店、すぐ近くにはトルコ雑貨のお店、同じビルの1階は中華食材店・・ と中華街のなかでも特にアジア系な雰囲気がプンプンのエリア。
全部で20ヶ国、32枚の作品が並びました。
僕の旅写真はこんな感じで展示。
今年の初めくらいだったかな、何とな~く軽い感じて作成した1冊の本。
今までの旅写真のダイジェスト版を120ページのフォトブックにまとめてみました。
この本が今回の写真展開催のきっかけにもなり、
期間中多くの方と旅話をする時の名刺変わりとなり、人と人を結んでくれるツールとして大活躍。
しかも1冊売れてしまうという予想外の展開(笑)
これまで撮った写真の多くはデジタル媒体の為、
PCや外付けHDDに保存して終わり。というのが多かった。
そんな埋もれた写真たちを引っ張りだしてプリントしたり、1冊の本にまとめた事でまた新たな命を吹き返したと言うか、ちょっと大袈裟なんだけど、再び輝きを取戻し自分に何かを訴えてくるような感覚がありました。
今回の写真展は「旅で出会った人」がテーマ。
出品した作品を2枚だけ紹介します。
「今日も売れんなぁ」
カンボジア・シェムリアップ 2004年
カンボジアは初めての海外一人旅で訪れた場所。
この時はフィルムの一眼レフを使っていて、僕にとって旅写真の原点とも言える1枚。
アンコールワットヘは3日間訪れ、遺跡内の同じ場所で毎日静かに座っていた物売りのじいさん。
2年後、再びカンボジアを訪れた。同じ場所へ行ったけどじいさんはもう居なかった。
「働く男」
パキスタン クイ・タフタン(イランとの国境) 2006年
20代の男達は国境で荷物運びの仕事をしていた。
大型バスの天井部へプロパンガスを積み上げ、ロープで縛ったりといった単純作業だった。
クエッタ行きの長距離バスが出発するまで時間を持て余していた僕は、彼らの仕事を手伝った。単純に暇だったのと、体がなまっていたので少し運動をしたかった。何より楽しそうに仕事をしている彼らの雰囲気が良かったのだ。
そんな僕の行動を笑顔で迎え入れてくれた。
周りは砂が吹き付ける砂漠地帯。夕刻でもそれなりに暑かった。ガス管は想像以上に重くかなりの重労働だった。
バスが出発の時刻迎えた時、全員手を止めて見送りに来てくれた。
これほど清々しくカッコ良い表情をした男達はいなかった。
期間中は多くの方に足を運んで頂き本当にありがとうございました。
みんなそれぞれの感想や質問が本当バラエティ!見られる方の立場は楽しいですね。
久々の再会、初めての出会い、かけつけて来てくれた友人。
旅と写真を通じてたくさんの交流ができたのが何より良かったです。
出品者のみなさん、そしてこの場を与えてくれたショートトリップにも感謝です。
ありがとうございました!
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