エジプト1 首都カイロ到着 旅の始まり

エジプト・首都カイロ。

朝日が強烈に眩しかった。
一人で日本を飛び出したのはこれで何度目になるだろうか、何度旅に出ても飛行機と入国審査は苦手だ。それでもまだ見た事のない景色、感じた事のない文化を求めて旅をする。

成田空港を出発して27時間。ようやくカイロ空港に到着したのは現地時間の早朝6時だった。
日本 ~ 韓国(ソウル) ~ UAE(ドバイ) と飛行機を2度乗り継ぎ、道中ほとんど眠ることができなかった。いつものように格安チケットで飛んできたから仕方がないのだ。

空港でビザを申請し、最低限の両替をする。両替時は必ず全てのお札の状態と金額をチェックする。破れたエジプトポンド札を数枚弾き出し、ブツブツと文句を言われながら交換してもらった。破れたお札はババ抜き同様、誰も受け取ってくれないからだ。

アライバルゲートを抜け、ねっとりとしたエジプトの熱気を吸い込む。しつこいタクシーの客引きを振り払い、空港からカイロ中心部へバスで向かう事にした。

カイロ中心部を流れるナイル川

カイロ中心部を流れるナイル川

生まれて初めて見る街。
少年のようにバスの窓から流れる景色を眺めている。

「景色」というには程遠い、色の無い単色な街並。
活気と喧噪に満ちた人々の顔が次々に飛び込んでくる。

車・車・バス・人・人・馬車・バス・車・車と道路は朝の渋滞ラッシュで大混雑していた。

この人達は一体どこへ向かうのか。
人々は真剣な表情で我先にと突進するように移動している。

お祭りの様に鳴り止まない車のクラクションとエンジン音。

なかにはクラクションを鳴らしすぎて、
風邪声のようにかすれた情けない音を出す車もいる。
それでも鳴らし続ける。

道端に座り込んでいる人、何やら怒っている人、
車の大波をすり抜けて道路を横断している人。

もうごっちゃごちゃだった。

これがカイロの喧噪ってやつかぁ。。
僕はバスの車内でワクワクしていた。
朝日に照らされているカイロの喧噪を見ていると、何かが始まったという実感が感じられた。

茶色の街 カイロ

茶色の街 カイロ

 

モスクは数えきれない程あった

モスクは数えきれない程あった

旅の初日はいつもドラマチックである。
と、僕は勝手に思い込んでいた。

過去の旅を思い返しても、自分では予想も出来ない程の出来事にぶち当たるのが初日だったりするからだ。

朝8時過ぎ、市内中心のバスターミナルに到着した。
バスを降り、まずは宿を探さなければならない。
地図とコンパスを片手に雑居ビルに囲まれた中心街を歩き始めた。

カイロには、世界で最も有名な安宿がある。
アフリカ大陸最強という噂の「サファリホテル」だ。

大袈裟だがほんとに超がつくほど有名な日本人宿で、
メキシコの「ペンションアミーゴ」、インドのバラナシにある「久美子ハウス」と含め
世界3大日本人宿と呼ぶ人もいる。

とりあえずここに泊れば、旅人達からたくさんの情報が得られるはずだ。

1時間ほど迷路のような中心街を彷徨い、おんぼろビルの6階にあるサファリホテルの入り口に着いた時には汗びっしょりになってしまった。

サファリホテルの前 左のシャッターが入口

サファリホテルの前 左のシャッターが入口

階段で雑居ビルの6階へ登って行くとホテルの入り口があった。
料金は1泊9ポンド(約180円)。エジプト人オーナーに先導され6人部屋の薄暗いドミトリーに案内された。

日本の自宅を出発してすでに30時間は経っている。
さすがに疲れていたので、ようやく手に入れた自分のベッドで早く休みたかった。

あー、やっと着いたぁ〜。
よっこらしょっとベットに腰を降ろすと、バキッ!っといきなり背板が抜け落ちてしまった。
これじゃぁ漫画の世界じゃないか。ついでにマットレスもビリビリに破けている。
日本なら粗大ゴミで捨てられていてもおかしくない。

同じ部屋には、1年かけてアジアを横断し、これからアフリカを旅する人。
ヨーロッパを周って来た韓国人、アフリカ中を巡りこれからアジアへ戻る人、
半年ほど住みついてカイロで仕事をしている人、70カ国以上旅して昨日ここに到着した人、
バラエティに富んだ旅のツワモノ達が滞在していた。

他の部屋も合わせると全部で20人程度、そのほとんどが日本人だった。

僕は飛行機内で手に入れた、最新の日本の新聞を挨拶変わりに持って来ていた。
みんなに見せると、目をまんまるくして覗き込んでいる。まるで浦島太郎のようだった。

カイロは車の往来も激しい

カイロは車の往来も激しい

 

馬車も大活躍だ

馬車も大活躍だ

さて、早速ギザのピラミッドでも見に行こうかと思ったが、まずやらなければならない事が2つある。

1つは物価を調べる事と周辺地理の把握。
水やトイレットペーパー、タバコの値段、バス運賃や食堂の値段を知っておかないと、観光地でいきなりボラレル事になるからだ。

もう一つは「国際学生証」の入手。これは明日にするとして、まずは腹ごしらえに名物コシャリでも食べようと街へ出かける事にした。

さすがに裏路地は少し静かだ

さすがに裏路地は少し静かだ

 

表通りは人で溢れている

表通りは人で溢れている

日本にも立ち食い蕎麦や牛丼があるように、エジプトにも庶民に愛される定食がある。
米、レンズ豆、短いパスタ、フライドオニオン等の上にトマトソースが乗っかって、付け合わせの激辛ソースをかけて頂く「コシャリ」だ。
街にはコシャリ専門店がたくさんあり、大体2〜5ポンド(40円〜)程度で食べる事ができる。

エジプト庶民の味 名物コシャリ

エジプト庶民の味 名物コシャリ

お腹いっぱいでコシャリ屋を出て、今日はのんびりと散歩する事にした。

 

エジプト2へ続く

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COMMENTS & TRACKBACKS

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  1. posted by Short Trip 智美

    早速読ませて頂きました。
    私もサファリに泊まりましたよ。
    とっても懐かしく、写真と文章を読んで10年前を思い出しました。
    写真もお上手ですね。現地の空気が見える写真でワクワクします。

    更新楽しみにしてます。
    一気に読んでしまうと先の楽しみが減ってしまうので、ゆっくり読ませて下さいね。
    旅心がうずく素敵なサイトをありがとうございます☆

    • shrot trip さん

      早速のコメントありがとうございます!
      サファリホテルは思い出になりますよね〜(笑)

      エジプトは物価も安くて料理もおいしい!中東では旅行しやすい国の一つですよね。
      エジプト人かなりしつこいですけど。。
      ヨルダン料理ごちそう様でした!また食べにお邪魔します。素敵なお店ですね。宜しくお願いします。

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