北岳 標高3,193m。(日本第2位)
間ノ岳 標高3,189m。(日本第4位)
農鳥岳 標高3,026m。(日本第15位)
北岳から間ノ岳を越えて農鳥岳へ。
標高3,000mを越える雲上の縦走路。
北岳に前回挑戦したのは2010年の夏。
2日間とも天気は崩れてしまい、雨、濃霧、暴風の為、山頂目前で断念するしかなかった。
また天気の良い日にくればいいや、その時は白峰三山縦走だ。
と想いをよせつつ、あっという間に3年間が経ってしまった。
白峰三山縦走コースについて
北岳から南下して農鳥岳まで縦走する場合、北岳へのメイン登山口は広河原になるかと思います。
今回は農鳥岳の下山口にもなる奈良田に車を駐車し、そこから早朝発のバスで広河原まで移動する事にしました。
広河原をスタートして北岳登頂後、北岳山荘で1泊。
2日目に間ノ岳を登頂し農鳥岳まで縦走、大門沢下降分岐から奈良田まで降りるという縦走コース。
通常は2泊3日のコースなので2日でやり切るのはややハードスケジュールだ。
1日目に農鳥小屋まで行ければ2日目はかなり楽になる。でも荷物も重いんでそこまで辿り着くのはきつそうだし、北岳山荘で富士山見ながら1泊したいしな~。
3日あると確かに楽なんですけどね。でもちょっと時間を持て余してしまいそう。
念のため予備日を1日設け、2日目を行けるところまでがんばる事にしました。
2日目で下山できない時は、大門沢小屋で1泊して3日目に即下山というのもありとして。
前回と違い天気予報も問題なさそう。ようやく来た縦走のチャンスです。
6:30 広河原到着
広河原に到着すると、快晴の青空と北岳が見えた。
早く歩きたい。テンションあがってしまいます。
広河原からは、登山者が続々と出発していく。
二俣まで快調に飛ばすも、細い登山道では先が詰まって進まない程の渋滞もしばしば。
樹林帯を抜け出し、北岳を見上げながら登って行く。
二俣到着。
ここから二手に分かれるが、前回は左俣コースから登り八本歯のコルから行ったので、今回は右俣コースを選択。天気は超快晴で暑い。それでも足取りは快調に思えた。
森林限界に達する。
紺碧の空。次第にまわりの山々も見え始める。
甲斐駒ケ岳。遠くには八ヶ岳も。
右俣を登り切ったところは絶好の休憩場所。
展望も良く風が吹き抜け、めっちゃ気持ち良い。
北岳肩の小屋を目指す。
なかなか良いペースだ。もしかしたら農鳥小屋まで行けるんじゃないか?
北岳肩の小屋で軽食と小休憩。
テント場からは鳳凰三山が良く見えていた。ここで1泊も贅沢だな~。
そんなにゆっくりしてはいられないので早々に出発。
北岳山頂手前。
この辺りがら足の様子に異変が。ペースが急激に遅くなる。
太腿もかなり痛くなってきた。
12:30 北岳山頂到着
ようやく北岳山頂到着。
3年前は山頂直前で諦めただけに嬉しさもまた大きい。
今日こうして快晴の時に来れたので、やり切れなかった想いが全部吹っ飛んだ。
北岳山頂からの富士山。
日本第二位の高峰から眺める日本一の山。特別な景色だ。
北岳山頂で軽く休憩するも、足の痛みはひどくなるばかり。
特に下りはきつくて、1歩1歩が激痛だった。
恐らく広河原からの序盤、ペースを飛ばしすぎたのだ。
いつもの日帰り登山と同等か、それ以上の速さで歩いてきた。
荷物が重い上に、いきなり登りから始まるので体が追い付いていなかったのだ。
焦らずゆっくり歩けばいいものを、
「もしかしたら農鳥岳までがんばって行っちゃおうかな」なんて考えていたのが甘かった。
膝がガクガク、超スローペースで下ってます。
北岳山荘が見えた!
そして間ノ岳へ続く白峰三山の稜線。ビューティフォー!!
嫁は大分先に到着して僕を待っていた。
ぐらぐらの足元を引きづりながら、「今日は北岳山荘でゆっくり休もう」と決める。
当たり前だ、これ以上歩くのは無理にきまっている。
14:00 北岳山荘到着 テント設営
今日は連休だけあって既に多くのテントで埋まっていた。
山荘よりちょっと下った所の良い場所をなんとか見つけた。斜めだけどしょうがないか。
景色は抜群によかった。
テント張り終えて、夕飯前のビール。
お疲れ様~乾杯! プシュッ!!
最高の時間。
さっき登ったばかりの北岳を眺めながら。
景色最高の場所にテント張れました。
痛めた足をマッサージしながらゆっくりと休む。明日に備えて。
夕飯は生野菜たっぷりの鳥塩鍋。〆はラーメン。
寝ないで運転してきた疲れもあってか、いつも眺める星空を見る余裕なく就寝。
夜中3時には起床予定だ。
翌朝 4:00出発
翌朝。真っ暗闇のなかテントを撤収。
風がやや強く寒い。予定通り4時に北岳山荘を出発した。
昨日はゆっくりと休んだお陰で足の痛みはほとんどなかった。
それでも気を使いながらゆっくりと歩いて行く。昨日の痛みが再発したら間ノ岳で引き返そう。
縦走はあきらめるしかないと思っていた。
暗闇の登山道には、所処に明かりが動いている。
既に何名も間ノ岳へ出発しているようだ。
地平線にまだ出てこない太陽の明かりが、うっすらと世界を照らし始めた。
振り返ると空が赤く焼け始め、北岳のシルエットが見えていた。
そして3000mの稜線から眺めたご来光。
縦走核心部を歩き通す1日が始まった。
白峰三山縦走 DAY1 山行概要
日程 : 2013年09月21日 ~ 09月22日
メンバー : 二人
行動時間 : 約6時間
【 DAY1 コースタイム 】
6:30 広河原山荘 – 8:00 二俣 – 11:30 北岳肩ノ小屋 – 12:30 北岳 – 14:00 北岳山荘(テント泊)
COMMENT