雨の塩見岳 日本一の三伏峠でテント泊

南アルプス南部はまだ歩いた事がなかった。
赤石岳、聖岳、光岳、荒川三山、笊ヶ岳など名峰がずらり。

その中でも、「漆黒の鉄兜」と
やたらかっこいい別名が付けられた3000mを越す岩峰、塩見岳へ決めた。
(実は前々から行きたかった山!)

日帰りで行けない事もないんだけど、長い時間運転して早朝から塩見をピストン、下山後また運転して帰るのも結構ハードだな。何よりもったいない気がする。折角なのでぜひとも日本一標高の高い峠「三伏峠」でテント泊をしたい。

三伏峠をベースキャンプとし、塩見岳をピストンしてその日はのんびりテント泊。
翌朝はテント場から1時間の烏帽子岳へ登り、登頂した塩見岳の大展望を眺めてから下山するというコースを考えた。

色んな意味で有名な長野県・大鹿村を抜け、駐車場到着。(林道に路駐となります)
そこから林道を歩き約30分で鳥倉林道登山口に到着。
シーズン中はここまでバスも来てくれる(1日2本のみ運行)

IMGP1499日本で最も高い峠の入り口だ。ここから樹林帯を約3時間歩いて行く事になる。

IMGP1500真っ白い霧の樹林帯を進んでいく。天気予報通り雨も降り始めた。
登山道はそれほど急なところも無く、道も整備されてかなり歩きやすかった。

IMGP1504現在位置は、1~10の数字で表記。非常に分かりやすいんだけど、まだ2かよ~とがっかりもする。
この数字を意識すると人工的な観光ルートを歩いているようでつまらなくなってしまうので、森のパワーを全身で受け止めながら無心で歩く方が気楽である。それくらい変化が何もない登山道であった。

IMGP1502雨で濡れた丸太の梯子が結構現れる。歩幅も合わせずらく、滑ったら足を落としてしまいそうなアンバランスな梯子。あるだけ助かっているんですが。こういうのでよく足を滑らせるタイプな俺。慎重に進みます。

IMGP1505ちょっと開けたところがあったので期待するも展望は全くなし。雨の樹林帯は嫌いじゃないけど、青空と日差しがやたらと恋しかった。

IMGP1508三伏峠の手前、最後の水場がこれ。ここで手持ちの水筒類を全て満タンにした。
5リットル手に入れたので今夜は水汲みは要らないだろう。

IMGP1506テント担いでいるとやっぱりザックが重いな。ふぅ〜、この看板は嬉しかった!
あと200歩で到着か! しかも書体がかわいくていい味出してる。

IMGP15098:40  三伏峠(標高2560m)到着!スタートから2時間40分で来れました。
さっきの看板から本当に200歩か数えて来たら、小股で210歩だった。今日は看板や道標の写真ばっか撮っている。

IMGP1510三伏峠小屋でテント受付を済ます。トイレ利用料込みで700円。区画整備されているテント場なのに良心的な値段だ。

IMGP1511テント場は小屋から下ってすぐのとこ。斜面なので段々畑のような場所。
天気も悪いし空いてるだろうな〜、と思ったらびっくり!
かなり埋まってました。まだ朝9時なので前日からの登山客でしょうきっと。このあと空いて来るのでは。

IMGP1514運良く、小屋に近い端っこのスペースが空いていた。きちんとロープで区画が分かれている。ある程度お隣さんとの距離もあるし、北アのようにギュウギュウにはならないので、のんびり過ごせそう。
しかも今日はソロなのにステラリッジ3。ウ~ンこれ1張りしか持ってないのでしょうがないのだ。
広すぎて快適だけど、一人で担ぐには重すぎるし設営も少し大変。ソロテントが欲しくなります。
今日のような天気の場合、ダブルウォールテントは本当に安心です。

DSC00855設営中に雨が強くなってきた。とっととザックを放り込んで食事休憩。
おにぎりとみそ汁で体力回復だ。

IMGP1517地図を眺めながらどうするか考える。ここから山頂まではコースタイムで往復約5時間。
まぁこんな天気なのを知ってて来たわけだし、雨脚が強くなりそうだけど出発する事にする。

アタックザックに水と行動食、雨具とフリースだけ入れた。眼レフもテントに置いて、サブのコンデジのみ持って行く。
うお〜ザックが軽すぎるぞ。これならコースタイム巻いて行けそうだ。

テント場を出て快調に歩く。三伏山を通過。
本当はここから塩見岳がどか~んと見えるはずなのに。案の定何も見えず。

DSC00801本谷山通過。ここでも何も見えず。

DSC00804アップダウンを繰り返しながら樹林帯を抜けて行きます。

DSC00807出発して2時間。思ったより早いペースで塩見小屋に到着。
山頂まであと1時間だ。

DSC00813塩見小屋から見えた天狗岩。最初はこれが塩見岳かと思ってた。
塩見岳はさらに奥でまだ見えない。

DSC00846塩見小屋から少し登ると稜線に出た。一気に強風地帯に!視界も最悪!
でもGWの常念岳の強風に比べればなんてことないかな。行ける行ける。

DSC00836
こんな過酷な環境でも見事に咲いている高山植物。
ハクサンイチゲだ。

DSC00819強風に負けてたまるかと咲き乱れるハクサンイチゲ。
男性的な岩稜地帯の登山道にもこんなにきれいなお花畑があるなんて。

DSC00824高山で出会える紫は妖艶。
ミヤマオダマキ。

DSC00840一瞬ガスがとれてると歩いて来た稜線が見えた。
わずかな瞬間で、このあと再び真っ白い世界に閉ざされた。

DSC00814山頂直下は両手を使ってよじ登るような岩場もいくつか。
視界悪いのでどこが山頂か全くわからない。

目の前に突然大きい壁が見えたりして一瞬驚いたりもする。人もほとんどいなくて静かな登山だった。
ひたすら登っていると突然山頂に着いた。そして5分ほど先にある東峰へ。ここが最高地点だ。

DSC00828西峰にて。年配の登山者に撮ってもらった。
敬礼のポーズをしている訳じゃなく、強風で帽子吹っ飛ばされないように押さえてた。

DSC00826さ、さ、下山。寒くなって来たので暖かい飲み物が欲しい。
山頂直下は落石注意エリア。落石注意の看板も滑落か。。

DSC00830天狗岩付近は岩石が露出している。
鉄分を含んだ赤色チャートから緑色岩へグラデーションを見る事ができた。

DSC00841突風の稜線を終えて塩見小屋まで戻って来た。小屋の周りには残雪もある。
登山者も一気に増えていた。小屋泊の場合は初日にここで泊まり、翌朝登頂するのが一般的のようです。

寒すぎるのでフリース着こんで休憩。テルモスの湯でコーヒータイム。
あとはゆっくりとテント場まで戻るだけだ。

樹林帯で見た苔とハート型の葉っぱ。

DSC00847結構足がガクガクになってしまい、アップダウンの登り返しがきつかった。
情けないことにヒーヒー言いながら帰ってきた感じ。それでもテント場に戻ればテンション一気に上がる!
ただいま~。

さ、着替えてからお楽しみのビールだ!
つまみはキューリと味噌。うん、最高にうまかった。
芋焼酎持って来たので、天然水で割りながらちびちびと胃に流す。

小雨になり森の良い匂いもする。テントを出て小屋前のベンチで一人飲み続ける。
木々に囲まれながら外で飲む酒は本当にうまい。

さすがに疲労が強く、睡魔でウトウトして来たのでテントに潜り込んでラーメン食して19時に就寝。
夜中、雨が降り続いていたが、珍しく朝まで熟睡できた。

翌朝 4時30頃  雨とガスで昨日より展望悪かった。
今日は烏帽子岳へ行こうと思っていたけど、あきらめて下山します。DSC00856テント場から一気に下りてきた。約2時間で下山。
重かったけど、持って行った装備がみんな活躍してくれた時は良い山行だったと思う。

IMGP1522塩見岳、快晴の時を狙いまた来ます。
登りがいのある山でした。

塩見岳 山行概要

日程    : 2012年07月15日~16日
メンバー  : 単独

1日目(駐車場〜三伏峠〜塩見岳〜三伏峠)
中央道松川IC – 駐車場(5:00) - 鳥倉登山口(5:30) - 三伏峠小屋(8:40) テント設営 軽食
三伏峠小屋(9:10) - 三伏山(9:20) - 本谷山(10:00) - 塩見小屋(11:10) - 塩見岳(12:20)(西峰ー東峰)
塩見岳(12:45) - 塩見小屋(13:25)- 本谷山(14:50)- 三伏山(15:40) - 三伏峠小屋(15:50)
行動時間  : 約10時間

2日目(三伏峠小屋〜駐車場)
三伏峠小屋(5:30) - 鳥倉登山口(7:30) - 駐車場(8:00)
(雨のため、翌朝は下山のみ)
行動時間  : 2時間30分

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